2024年9月15日 広島戦
結果:横浜2-10広島
敢闘選手賞:-
「まあ、特に何も言うことはないわね」
結乃が無感情で言う。
「大敗でした・・・」
理衣がガックリと肩を落とす。
前回、巨人戦の嫌な敗戦のあとに好投してくれた吉野。
しかし、毎度のように好投を願うのは無死が良すぎた。
初回4失点、2回にも失点して勝負アリ。
打線も相手のドラ1ルーキー常廣から毎回のようにランナーは出すも決定機に打てないいつもの打線。
「ま、吉野は責めないわよ。前日の石田裕太郎含め、この時期に二人を大事な試合に投げさせないといけない投手事情のせいだし」
「まーねぇ、二人とも今季一軍が初登板で、それもどちらかというと故障者続出で他に人材がいないから投げさせたわけだしね」
「その中である程度の結果を出してくれたのは良かったけれど、チームの命運を背負うべき立場じゃないしね」
「この経験を来年の糧にしてくれたらね」
二人とも良い時は良いが、悪い時に抑えられるまでには至っていない。
「一応、11安打したけれどわずか2得点だしね」
「残塁の山だね」
「守っては、エラーから3ランホームラン被弾とかね。山崎は何をしているんだか……」
「ビハインドでの登板でね・・・」
さすがに広島戦のあと二軍に落とさないのだろうか?
やり返すとかいう時期ではない。
「巨人と阪神も勝って、きついわね」
「とりあえず広島2戦目、東投手で勝ちましょう!」
「ここで勝てばまだ3位は狙えるけれど、負けるとAクラスも遠のくわね」
「うーん、応援するしかできない!」
さて、意地を見せられるか。
そして連続QSの止まった東、ここが大事な登板であるぞ。