2024年9月20日 阪神戦
結果:横浜9-6阪神
敢闘選手賞:東妻、全員
「先発が森という時点で打ち勝つしかなかったわけだけど、その通りの試合になったわね」
結乃が満足げに頷く。
「12安打9得点で投手陣を援護しました!」
理衣も拳を握りしめて言う。
相手先発が西ということで打ち勝つのも難しいかと思ったが。
序盤に打線が西を攻略。
その後も中継ぎ投手陣から点を奪い、逃げ切った。
「この日スタメンマスクの伊藤が先制タイムリー! 打で良いところを見せてくれているわね」
「やっぱり、山本選手がいないから負けたって言われたくないもんね」
「肩ではどうしても劣るからね、総合的に頑張らないと」
「それが功を奏しています!」
この日はこのところ下降線だったオースティン、宮崎にもあたりが出た。
「やっぱ、主軸が打たないと点になりづらいからね」
「オースティン選手も久しぶりのホームランです!」
「ここにきて村上が量産してるからHR王は難しいでしょうけれど、もうそこは置いておいてね」
「チームの勝利が第一です!」
宮崎も久しぶりに3安打と気を吐いた。
「さらに東妻がプロ初打席、初安打、初タイムリー!」
「しかもこれ、1点差に詰め寄られたあとだけに凄い大きなタイムリーだったね」
「次の回に阪神に1点取られているから、これなかったら同点に追いつかれていたのよね」
「追いつかれると流れも変わるし、4点取られた直後だけに相手の流れを止めた一打だったね」
山本の怪我は痛いが、そのチャンスを東妻が活かした。
こういうところからチーム力はあがっていく。
「そして最後はスタメンで入った筒香が2ランで留め!」
「この1本は大きかったね」
「何せ中継ぎが不安で仕方ないからね、4点差は大きいわ」
「こういう一発を期待しています!」
投手陣は、先発の森が3回まで無失点に抑えてくれたことは大きかった。
さすがに2回り目につかまってしまったが、ある程度は織り込み済み。
坂本も疲れからか打たれたが、それでも懸命の継投で同点、勝ち越しは許さなかった。
「JBも四球で満塁にするし、森原も四球から失点と、安定感がないからね」
「むしろこのところウィック投手の方が凄い感じあるもんね」
「とはいえ、今更配置転換もアレだし、このままいくしかないわ」
4点差なら森原投入したくなかったが、東が投げるまで先発が怪しいから、勝てる試合は勝っておかないといけないのも事実。
また、4点差だからと安心して任せられる投手がいるかと問われれば首を傾げてもしまう。
「何はともあれ勝利して3位に浮上! 優勝はさすがに厳しいけれど、次も勝てば阪神とは3ゲーム差になるわよ!」
「まあ、広島さんが想定以上に負けているからってのはあるけれどね」
「こちらとしては目の前の試合を勝っていくのみ。そして2戦目は濱口と青柳か・・・」
「濱口投手にはここで汚名を返上してもらいましょう!」
青柳も、以前ほど打てないわけではないので、先発が抑えられるかどうか。
ハマスタ、デーゲームの濱口は良い印象がないが、そんなことは言っていられない。
濱口としても背水の登板になるだろうし。
「やっぱり打線よ! 恐らく同じような打線で、あとは伊藤光のかわりに戸柱が入るかどうか、かしらね」
「みんな、頑張ってください!」
勝ちましょう!