2024年10月18日 巨人戦
結果:横浜2-1巨人
敢闘選手賞:牧、投手陣
「いやー、どうしちゃったのかしらね本当に」
結乃が驚きつつ言う。
「これで3連勝、3勝1敗でいよいよ王手です!」
結乃が弾んだ声で言う。
戸郷、菅野に勝利しての3戦目。
とはいえここからが苦しい戦いとなるローテーションで、先発は吉野。
どのような継投とするか、打線がどう援護するかが鍵だったのだが。
「決勝点は暴投によるものだから、なかなか打てなかったわね」
「チャンスがなかったわけじゃないんだけど、相手も必死に守ってくるからね」
「それでも、きちんと3塁まで進んでいたことが大きかったわよね」
「梶原選手の盗塁が活きました!」
このCSの舞台でも思い切って走って盗塁を決められたのは大きい。
「先発吉野は危なかったけれど、それをスパッと見切って3回で交代したわね」
「4回表にチャンスだったとはいえ、思い切ったよね」
「でもその交代と継投が見事にはまったわね」
「佐々木投手から中川投手、山崎投手はそれぞれ2回を無失点に!」
3回で交代してどう投手を継ぐかと思ったら、二人を回跨ぎさせるとは。
中川はまだしも、山崎まで。
「伊勢はいないし、坂本も連投中だしね」
「それでも思い切ったよね」
「経験値にかけたってとこかしらね」
「それに見事に応えてくれました!」
投手陣もそうだが、この日も守備がみせてくれた。
「3回の1死満塁のピンチ、センター前に抜けようかというあたりを牧がダイビングキャッチで止めて見事併殺に!」
「あれが大きかったね!」
抜けていれば1点、更に追加点もあったかもしれない。
そうしたら一気に流れは巨人で、大きな失点に繋がったかもしれない。
「このシリーズは本当に守りが信じられないわよね」
「ガチガチです!」
バント失敗や併殺など失敗がないわけではない。
それでも守備面でのやらかしがないのは大きい。
「これで3勝1敗とはいえ、油断はできないわよ」
「1つの負けで流れはガラッとかわるからね」
「何度も言っているけれど、ジャクソンのあとの5戦目、6戦目は先発がいないからね!」
「このまま一気に決めたいところ、浮かれずにしっかり試合に入りましょう!」
4戦目の相手は井上。
5戦目に山崎伊織が待っているだけに、そこまでいかずに終わらせたい。
2イニングを投げた中川と山崎、そして連投の森原は起用しづらい。
ジャクソンが出来る限り長いイニングを投げてくれることを願い、抑えは伊勢で、そこまで坂本、JB、堀岡とかのメンバーで繋げるか。
あるいは打線が得点を重ねて援護できるか、だろう。
「パリーグは一足先にソフトバンクが決めているからね、7年ぶりに挑みたいわね」
「そのためにはあと一つです!」
巨人打線を目覚めさせないうちに。
なんとか決めたいところですね。