2024年振り返り #8 何もできなかった2024年、来季は正真正銘の背水! 神里 和毅
「背水の神里ね」
結乃が渋い表情で言う。
「本人も悔しい結果だろうけどね」
理衣も険しい表情を見せる。
かつて打率も3割、長打力に走力もみせてくれた姿は見られず。
成績としても過去最低ではないだろうか?
#8 神里 和毅
出場試合 : 25
打数 : 23
打率 :.130
出塁率 :.200
安打数 : 3
HR : 0
打点 : 0
得点 : 3
盗塁 : 2
OPS :.330
「もともと外野は激戦の中でチャンスも少なく、そのチャンスでも結果を出せなかったわね」
「厳しい結果になったね」
「主に代走、守備固めでの起用だけど、そこでも神里ならではってところが殆ど見られなかったしね」
「失敗したら、って思いが強く出ちゃったのかもね」
代走でも盗塁を積極的に仕掛けるわけではなく。
打者がヒットを放てば先の塁に行ける、という代走でしかなかった。
「佐野、筒香と守備に不安のある外野がいるから、守備固めという点では一軍にいられた部分はあったんだけどね」
「そこも、若い梶原選手、蛯名選手との競争もあるしね」
「同じくらいの守備だとしたら若手の方を使いたい気持ちは出ちゃうかもね」
「経験という点では神里選手の方があるけれど」
守備範囲はともかく、守備そのものがあまり上手なイメージがない。
球際にもあまり強くないイメージ。
追いついた打球を捕れないシーンを何度か見ているからだろう。
「大田、楠本を戦力外にしたから残っているけれど、このままじゃ二軍生活よ」
「なんとかしないとね」
チャンスが多くあるわけではないかろうから、その少ないチャンスで結果を残して這い上がるしかない。
ポテンシャルだけなら以前に好成績を残したこともあるわけで、無いわけではないはず。
「とにかく結果を出すしかないからね」
「頑張ってください、としか言えません!」
さて、どうなりますか?