2024年振り返り #15 一軍初登板を果たしシーズン序盤は中継ぎで活躍! 徳山 壮磨
「とうとう一軍登板を果たした徳山ね」
結乃が納得したように頷いて言う。
「色々と初物尽くしでした!」
理衣も嬉しそうに言う。
ドラ2で期待されつつも2年間は登板機会無く、期待外れなんて言われもした。
怪我で途中離脱したとはいえ、序盤の苦しいブルペン陣を支えてくれたのは間違いない。
#15 徳山 壮磨
出場試合 : 29
投球回数 : 29.1
防御率 : 2.45
勝利 : 1
敗戦 : 1
ホールド : 8
セーブ : 0
被打率 : .260
WHIP : 1.43
奪三振 : 12
失点 : 10
「シーズン序盤は助けてくれたわね」
「徳山投手だけじゃないけれど、経験の少ない若手が本当に頑張ってくれたよね」
「他の中継ぎ陣がいなかったから、苦しくて投げさせていたのもあるけれど、そういう機会を活かして掴んだわよね」
「途中から、怪我で離脱しちゃったのが残念だけど」
初めての一軍、登板数も増えて負荷が高くなったか。
それでも、それまでは間違いなく戦力としてチームに貢献していた。
「ということで70点をあげましょう」
「きっちり治してまた一軍で活躍して欲しいね」
「そのためには決め球が欲しいわよね。中継ぎで出るわけだし、もう少し三振を取れるようになりたいわ」
「これぞ、って球がないのかな?」
数字を見ても、防御率はまずまずだがWHIPの数字はさほどよくない。
基本はストレートとフォークだが、そのフォークで空振りをあまり奪えていないわけである。
「イニング数の割に四球が多いから、そこをなんとかしたいわよね」
「自分で自分を苦しくしちゃうもんね」
「特に中継ぎでそれは失点につながりやすいし」
「課題があるのは、まだ伸びしろがあるということです!」
中継ぎは熾烈なのでまた一からの争いにはなるかもしれないが、一軍で成績を残したのは自信にもなるだろう。
経験と自信があるのは大きい。
「2025年がある意味、本当の意味で勝負の年よ」
「他の投手も黙っていないだろうしね」
「ポジションは自分で掴むものよ」
「ドラフトで同期の選手も入ってくるし、プロの先輩としても負けられないね」
履正社の竹田が入ってくる。
二人で切磋琢磨して欲しいですね。