2024年振り返り #17 病気から復活も成績残せず、De初年度ドラフト生頑張れ! 三嶋 一輝
「厳しい状況の三嶋ね」
結乃が腕組みをして言う。
「本人も辛いところはあるだろうけれどね」
理衣も不安な表情を見せる。
胸椎黄色靱帯(きょうついおうしょくじんたい)骨化切除術を受けて復帰した昨年。
しかし、手術をすれば必ずもとに戻れるというものではなく。
結果としても厳しいモノになった。
#17 三嶋 一輝
出場試合 : 7
投球回数 : 7.0
防御率 : 5.14
勝利 : 1
敗戦 : 1
ホールド : 0
セーブ : 0
被打率 : .231
WHIP : 1.71
奪三振 : 7
失点 : 4
「イニングと同じ数だけ三振をとって、被安打も6ではあるんだけど、四死球も6あるのよね」
「それはちょっと多いよね」
「WHIPが示している通り、となれば点を取られるのも致し方ないというか」
「登板数の少なさが物語っているね」
特にストレートの制球が乱れており、スピードも依然と比べればどうしても、という部分はある。
与えた四球はいずれもストレート。
ボール率も高かった。
一方でスライダーはそこそこ。
「とはいえ、ストレートあってのスライダーだからね」
「もともとキレの良いストレートが武器だったもんね」
「球速というか、質の良いストレートが戻らないとね」
「なんとか頑張って欲しいけれど」
成績と年齢的に、今オフはもしかしたら、という危惧もあったが契約は継続。
今までのチームに対する貢献と病気、野球に対する姿勢などが評価されたか。
「でも、おそらく2025年が本当に背水で、結果が出せなければ危ないわよね」
「ベテランとして頑張って欲しいけれど、プロだからね」
「そこは本人も理解しているでしょう。でも頑張って欲しいわよね」
「DeNAの初年度のドラフト入団だもんね」
残るは三嶋と宮崎。
宮崎は長期契約だけに、三嶋にも踏ん張ってもらいたい。
「ずっと見てきているだけに、まだもう少し、一軍での姿を見たいわね」
「あのキレの良いストレートとスライダーでマウンド上で躍動する姿を!」
頑張れ!