2024年振り返り #18 一軍で初登板もKO。二軍の数字も寂しく伸び悩み? 小園健太
「一軍初登板を果たした小園ね」
結乃が厳しい表情で言う。
「結果はアレだったけれどね」
理衣も言葉を濁す。
ドラ1で入団して三年目。
一軍で初登板初先発もKOされ、それ以降は一軍にあがることなく。
まだまだ厳しい一年だった。
#18 小園 健太
出場試合 : 1
投球回数 : 2.2
防御率 :16.88
勝利 : 0
敗戦 : 1
ホールド : 0
セーブ : 0
被打率 : .467
WHIP : 3.75
奪三振 : 3
失点 : 5
「打たれたのは仕方ないとして、まー、それでもちょっとね」
「この経験が後に繋がればいいけれどね」
「でも2軍でも防御率4点台だし、この内容だとね」
「高卒三年目としてももう少し欲しいところだね」
背番号18を与えられたのは早すぎたのか。
高卒だけに、三年だけで評価するつもりはないが、そうだとしても二軍でも三年目での成績としては寂しい。
球速もなかなかあがらず、変化球も制球もまだまだ。
伸び悩んでいると言われても致し方ない。
「なんていうか、基本的な部分をもっと鍛えないとダメって感じを受けるわよね」
「体が出来てないってこと?」
「そういうの含めて。ていうか、制球はもっと良かったのでは?」
「プロに入ってから、なかなか苦しんでいます」
入来コーチ、なんとかならないものか。
「高卒だと松本が今シーズン一軍デビューしてまずまずの投球をみせたわね」
「深沢投手、森下投手は手術もあってまだだけど」
「でも森下は二軍では好成績だし、やっぱ比べちゃうとね」
「他人どうこうより、小園選手本人がどうするか!」
本人も立場は分かっているだろう。
ドラ1だからといつまでも優先されるわけではない。
まずは二軍で誰もが認めるような成績を残すこと。
そのためには質の良いストレートを投げられるようになって欲しいが。
「同期が大卒ドラフトで入団してくる二年後までが一つの勝負よね」
「そこまでには目途がたってほしいね」
「そう考えると2025年に結果が欲しいわよね」
「私たちだってまだまだ期待しています!」
頼むぜドラ1!