2024年振り返り #19 便利屋的にチームに貢献も、求めてるのはそこじゃないぞ! 山崎康晃
「康晃ね」
結乃が冷静に言う。
「チーム事情で色々なところで投げてくれました」
理衣が両手を握りしめて言う。
開幕では森原と抑えを分け合うも、その後はすぐに中継ぎに。
良い投球をしたと思ったら次は駄目。
そんな感じで不安定な一年でした。
#19 山崎 康晃
出場試合 : 38
投球回数 : 37.2
防御率 : 3.35
勝利 : 3
敗戦 : 5
ホールド : 11
セーブ : 4
被打率 : .246
WHIP : 1.22
奪三振 : 29
失点 : 18
「やっぱり貰っている年俸、期待値からすると全然物足りないわよね」
「まあ、それはそうだよね」
「もちろん、緊急時に先発してもらったり、CSでもイニング跨ぎしてもらったりと、貢献もあるんだけどね」
「やっぱり抑えとして出てきて欲しいところだよね」
高い年俸はビハインド要員のために払っているわけではない。
とはいえ、抑えに置ける安定感はなかった。
結果、なかなか使い道にも困った部分はある。
「三振がなかなか取れなくなって、球種が少ないから打たせて取るって投球も難しいし」
「やっぱり、使える球種をもっと増やすとか?」
「あとは直球の威力よね。ツーシームが、分かっていても打てない、振っちゃうレベルなら良いんだけど」
「見極められることが多いもんねぇ」
もうここ何年かずっと言われていることである。
本人もその辺は分かっているようだが、イマイチな球種を使うより、良い球種に絞ってやった方がというところらしいが。
その二つの球種で苦労している。
本気でスタイルチェンジしないと、もうベテランの域だからいつまでもそのままではいられない。
「点数的には50点くらいよね」
「求めているところがね」
「入来も、もっと体を絞らないとって言ってなかったかしら?」
「体のキレを出さないと、ってね」
太りやすい体質はあるのだろうが、プロなのだからそれも踏まえて体を作って欲しい。
大きい体でもキレのある球、威力の球を投げられれば良いのだが、山崎はそういう感じでもない。
「今までの貢献は分かっているし、体が丈夫で離脱しないのもありがたいけれど、今後のことを考えたらもう一段階あがらないと」
「250セーブも達成してもらいたいしね」
「でも、そこは実力でとらないとダメよ!」
「DeNA生え抜きで250セーブで名球会を見たいよね」
我々ファンだって、まだまだ期待している。
SNSでの変な誹謗中傷はやめてほしいものだ。
「とにかく、オフに体を絞って違った姿を見せて欲しいわね」
「中継ぎも若い投手が出てきて、立場的にも苦しくなってくるしね」
「日本シリーズでほぼ起用されなかったのが、今の信頼感ってことだからね」
「もう一度、ルーキー時代のような勢いのある姿を!」
本当だよ、康晃。