2024年振り返り #34 一軍で通用するところと壁と両方を感じた一年か 松本凌人
「ルーキーの松本ね」
結乃が重々しく言う。
「一軍デビューは果たしたけれど、壁にあたったね」
理衣が頷きいう。
ドラフト2位で即戦力として入団。
期待される役割は中継ぎ。
4月はぼちぼちだったが、再昇格した7月は登板した試合で打ち込まれて数字を悪くした。
#34 松本 凌人
出場試合 : 10
投球回数 : 10.2
防御率 : 5.91
勝利 : 0
敗戦 : 0
ホールド : 1
セーブ : 0
被打率 : .250
WHIP : 1.50
奪三振 : 3
失点 : 7
「デビューした4月の成績なら通用していたんだけどね」
「二軍に落ちて、その後再昇格したらなんか打たれたね」
「まあ、変則的な投げ方で最初は通用していたとかもあったかもだけど」
「あとは夏になって打者の方が有利になっていたのかも?」
7月も2試合登板だけなのでなんとも分からないが。
通用しそうなところも見せつつ、プロの壁にもあたったというところか。
「2軍の成績も、まあまあといったところね」
「自信を持てる部分と、まだまだの部分、本人も気が付けたらいいけれど」
「とりあえず三振があんま多くないわよね。二軍はまだしも、一軍では10イニングで3つじゃあ」
「三振を奪うタイプじゃないのかな?」
とはいえ、中継ぎなので三振能力は出来れば欲しいところ。
「決め球、かしらね」
「コレという武器になる球種が欲しいね」
「もちろん、基本のストレートを磨くってのがありきだけど」
「中継ぎは現役ドラフトで浜地投手も獲得したし、アピールしていかないとね」
まずはビハインドなどの場面で確実に結果を残せるように。
そのためにもキャンプ、オープン戦からアピールできるよう仕上げる必要がある。
入団してくるルーキーたちもライバル。
負けていられません。