2024年振り返り #57 一軍デビューでお立ち台も。捕手が出来る外野手が生きる道か 東妻純平
「プロ一軍初出場、初安打を記録した東妻ね」
結乃が肩を揺すりながら言う。
「おめでとうございます!」
理衣が素直に祝う。
春のキャンプでA班に入ってアピール。
シーズン中はなかなかチャンスもなかったが、終盤についに一軍初出場を記録した。
#57 東妻純平
出場試合 : 3
打数 : 2
打率 :.500
出塁率 :.500
安打数 : 1
HR : 0
打点 : 1
得点 : 0
盗塁 : 0
OPS :.570
「山本の骨折という緊急事態だったけれど、主力の怪我は他の選手にとってのチャンスだもんね」
「その数少ない出場の中で長打を放ってアピールしたのは良かったよね!」
「あの一打で、また首脳陣の目にも留まったでしょうしね」
「試合の中でも貴重な一打だったもんね」
捕手で獲得も、外野も守ることが出来る。
というか、山本が成長して松尾がプロスペクトとして成績をあげているなか、捕手一本では厳しいのは確か。
パンチ力、長打力があることを活かして捕手もできる外野手、としていくのが生きる道か。
「捕手ができれば、第三捕手を登録しなくて良いという利点があるからね」
「ただそのためには、やっぱり打力が必要だよね」
「外野をやるとなるとね。更にスタメンをはるとなると」
「なかなか厳しい立場だよね」
外野の守備力で貢献できるというわけでもなかろうし、やはり捕手ができるというところ。
打力でまずは右の代打要員で入り込み、そこで結果を残していく必要がありそう。
「年齢的にはまだ23歳、2025年で24歳と若いし、こっからどれだけ伸ばせるかね」
「外野は更に熾烈だからねぇ」
「それでもやるしかないのよ」
「プロは厳しいね、分かっていることだけど」
少なくとも一軍で爪痕は残した。
ここからどれだけ上がれるか、頑張って欲しい。