2025年7月3日 中日
結果:横浜8-5中日
敢闘選手賞:小園、井上
「飛ぶボールにかわったのかしらね?」
結乃が不思議そうに言う。
「ああ……まあ、でも素直に喜ぼうよ!」
理衣が取りなすように言う。
小園が5回3失点で待望のプロ初勝利!
井上が2試合連発の決勝打!
でカード3連勝を達成し再び貯金1に戻した。
「まずは小園、初回にいきなり3ランくらったときは何も変わっていないのかと思ったわ」
「やっぱり立ち上がりだね」
「幸先よく2アウトとったあと、四球、細川には追い込んだのに安易に直球を投げてヒットを打たれてと、ね」
「でも2回以降は粘り強く投げたね」
「被安打は3なんだけど、四球が4というのが反省点ね」
「初勝利なのに厳しいね」
しかし、打線が弱い中日だからというのもある。
無駄な四球は失点につながるので、今後を考えたら四球癖はなおしたい。
「それでも何はともあれプロ初勝利おめでとう!」
「これからイニングものばしていってほしいね!」
「そして小園を援護したのが二試合連発の井上!」
「あの打ち方で入った、っていうのが驚いたね!」
それでも、最初の打席もきっちり振り切って強い打球になったからこそ、相手のグラブをはじいたともいえる。
この調子でどんどん強いスイングでいってほしい。
「この試合は桑原が出塁して佐野が2ベースってのが3回あったのが良かったわね」
「やっぱり1、2番が出れば点に繋がるよね」
「桑原は固め打ち以外にも安定してくれればね」
「夏になってきましたから!」
他にも牧のタイムリー、そして京田もまた、アレが入るのか? というホームラン。
「投手陣も、伊勢、入江が使えない中で、中川、宮城で6-8回を凌げたのは大きいわね」
「あとは最終回だね」
「堀岡も5点差だから投げ切ってくれないと、ビハインドでしか使い辛いわよね」
「本人も悔しいだろうけれどね」
ウィック投入さえなければ理想的な展開だった。
最後、さすがに颯に任せる、というわけにはいかなかったか。
これで3連勝で立て直して首位阪神との3連戦だが、阪神も巨人相手に3連勝。
「相手は村上、今シーズンは初対戦か」
「こちらはケイ投手。打線の援護がなくてなかなか勝ちがつかないけれど、そろそろお願いします!」
「まずはカード初戦、打線も少し元気が出てきたし、ここを全力で!」
このカードはケイ、大貫、ジャクソン、だろうか。
阪神をなんとか止めないと、ですね。