「ということでタイトル通り、2025年も前半戦が終了したわけだけど借金1!」
結乃が怒ったように言う。
「これで2位っていうのは驚きだね」
理衣も頷く。
本来なら4位相当の成績だろう。
5割に近い成績で、上もある程度混戦なら6~7ゲーム差くらいかもしれないが、阪神が走っているので9.5ゲーム差。
正直、厳しい数字である。
「CSという制度がある以上、3位以内なら日本シリーズにいける可能性があるからね」
「2024年の横浜と同じだね」
「無理に優勝を狙わず2位、3位狙いでCSから日本シリーズ、という方がより現実的だからね」
「かといって諦めたらペナントレースがつまらなくなるよね」
価値があるのはペナントレースの優勝。
狙うなら阪神包囲網を敷かなければならないが、それも難しい状況。
そもそも表ローテを阪神にぶつけても、阪神の先発ローテが裏も表も差がないくらい良いので、あまり意味がない。
「チームとしてはフォード、藤浪、ビシエドと、現在できる補強をしてって感じね」
「あとはどう活かせるか、だね」
「まあ7月というタイミングの補強だし、活躍してくれれば儲けものくらいのところはあるわよね」
「他のチームでリリースされているってことだもんね」
フォードとビシエドはオースティン不在となった一塁、もしくは代打補強。
ただし当然ながら、一軍にあがれば誰かが落とされる。
若手の押し上げが少ない状況で、さらにひと枠を潰してまで起用するのかという声もある。
藤浪も、制球が改善されなければ違う意味で他チームの脅威となる。
「とにかく、投手陣も打撃陣も課題ありまくりだからね!」
「野手は得点力、連打じゃなくても点にできるような攻撃を、だね」
「まあ、すぐにできるもんじゃないし、できるなら前半戦からやってるけど」
「投手陣は中継ぎがどうなるか、かな?」
「ここも、怪我人が戻らない限りどうにもならないけどね・・・」
東がリーグトップの10勝。
ジャクソンも8勝。
それでも勝ちが伸びないのは、ケイ5勝のように抑えても援護がない試合が多いから。
「ストレスたまる試合して勝てないくらいなら、若手起用して欲しいけれど難しいところね」
「チームとして諦めるわけにはいかないからね」
「かといって来年以降のことを考えるとね・・・」
「先発も野手も、悩んじゃうね」
我々としては応援するしかないんですけどね。