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2018年ベイスターズの歩み ベイスターズ

5/19巨人戦 梶谷、1番いけるってよ

投稿日:

2018年5月19日(土) vs 読売ジャイアンツ
 結果:巨人1-5横浜
 敢闘選手賞:武藤

 

■試合結果

「勝った! けど、なんかすっきりしない疲れた試合だったわね」
「お互いに残塁が多かったからかな」
敵地、東京ドームにいざ乗り込んで見事に勝利し、嬉しい気持ちでの帰り道。
後楽園駅に向かう人の混雑に紛れて歩きながら、結乃と理衣は話す。

「ベイスターズは中盤までヒット打っても点が入らなくてストレスたまるし、嫌な感じだったわね」
「逆に巨人にはヒット打たれてないのに、四球を出すから攻められている感じがしたもんね」
「すべては坂本よ。うぅ、悔しいけど良い選手よね」
特に5回、ソトの当たりを取られて併殺にされたことで点が入らなかった。
その後のロペス、筒香が連打しているだけに、あのプレイがなければ田口をノックアウト出来ていたかもしれない。

「今日は1番梶谷、しかも5打席全て先頭打者で4安打4出塁! 2塁打2本に盗塁も1つ、梶はさすがね」
「凄かったね! 打球が速い、足が速いって凄いね」
「打球の強さがやっぱり桑原、神里とは全然違うわね。1塁からタッチアップとかもみせてくれたし、梶谷が万全で上位を打てるといいわよね。その分、外野守備が怖いけど
「でも、点を取れないと勝てないからね。攻撃力重視なら、ね」
「1番は嫌いって言っていたけれど、ライバルも多い今、そんなこと言ってらんないから」
桑原、神里も良いが、長打が打てて走れるので攻撃力はどうしたった梶谷の方が高い。強い打球を打つことが出来、選球眼も悪くない。昨年から打法改造してあっさり三振も今のところ減っているし、この調子が持続できるなら大きい。
怪我がちなのが不安であるし、センターにすると守備の負担も大きくなるし、筒香、ソトの両翼は怖い。それでも、やはり力は抜きんでているからスタメン起用したい選手だ。

ソトも好調維持しているしね。アウトになった打席もあたりは良かったしね」
「ロペス選手もヒット、そして欲しい時に犠牲フライを打ってくれるのが素敵だね!」
「そうね、横浜の選手で狙って犠牲フライを打てるのはロペスくらいだものね」
きっちり仕事をしてくれるロペス。
ヒットを打ってもなかなか点が入らない中、さらりと最低限をこなしてくれるのは大きい。

「そして筒香選手、2試合連続ホームラン、出ました!
「少しは良くなってきたのかしらね? もう少し様子見だけど・・・」
とはいえヒットももう一本出ているし、底からは浮上しつつあるのかもしれない。そのきっかけが、リーグNo.1投手である菅野との対決だったのかもしれない。

9回には宮崎選手のダメ押しタイムリー! さすがだよね」
「首位打者相手に前の打者敬遠とか、舐め腐ったことしているからよ! 3安打の固め打ちはさすがの一言ね。まあ、2点追加したことで康晃にセーブつかなくなっちゃったけれど、点は取れる時に取っておかないと、何があるか分からないからね」
「田中選手も渋くヒットと死球で2出塁」
「下位打線が弱いから点にはつながらなかったけどね。今の打線だと、1-5番までで勝負、の打線よね」
その並びが功を奏したのか、クリーンナップで全打点を叩き出した。
課題の下位打線の弱さは解消されそうにないが、もし1番梶谷がこのままハマり続ければ、大和を2番に戻してソト、あるいは宮崎を6番に置くことができるかもしれない。

「中継ぎ陣は今日も踏ん張ったわね。中でも、1点を取られたあとの5回の攻撃が嫌な流れで終わり、濱口も降板して、相手は1番からの打順。ここを3者凡退に抑えた武藤を今日の敢闘賞に推薦するわ!
「昨日のリベンジも果たしたしね」
実際、今日の武藤は非常に良かった。この内容であれば中継ぎとしてある程度の結果は残してくれそうだ。
コレといった強力な武器がないので、打たれることもあるだろうが。
「今日、見るべきところは、僅差なのに井納、パットンを登板させなかったところよね」
直近の投球内容からの判断なのか。
確かに井納もパットンも少し不安定であり、エスコバー、三上の方が安定感がある。
中継ぎの投手の序列を変更するのか。この先にも注目である。

「第3戦ははウィーランド! 前回の登板時の汚名返上しないとね」
「でもそうなると、外国人枠はどうするのかな?」
「エスコバーかパットンだけど、エスコバーの奮闘ぶりだとパットンかしら?」
「寂しいね」
「まあ、先発ローテも足りないしね。誰かを落とさざるをえないのよ。これも競争」

さあ、昨年の二けた勝利トリオの今季初勝利といこう。
ビジターの背番号56のユニフォームを着た理衣は、期待に胸を弾ませるのであった。
残念ながら、テレビ観戦にはなるけれど。
横浜とは違いオレンジ色が目立つ中、二人は電車に揺られながら心地よい疲れに浸って帰途につくのであった。

 

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