2018年6月6日(水) vs 西武ライオンズ
結果:横浜 雨天中止 西武
敢闘選手賞:なし
「やっぱり今日は雨天中止になったわねぇ」
「雨は弱かったけれど、予報を見たら仕方ないよね」
傘をさして学校から家に帰りながら、結乃と理衣は雨空を見上げて言う。
「これで、ローテが少し楽になったかしら。ロペスが10日で戻れるくらいなら雨天中止もありがたいわよね」
「交流戦期間中に振替試合やるんだもんね。その間に復帰できないと、打線の弱さは解消しないものね」
ロペスが抹消、ソトは完全に弱点が分かり、梶谷の確変も終了。
筒香、宮崎だけでは得点力にも限界がある。
「次の試合では宮崎選手を5番に戻すって言っていたね」
「そりゃね、今は筒香が調子よいのに、後ろが駄目じゃあ避けられちゃうもん」
「となると、1-3番が塁に出れるかどうかが重要だね」
「そうなんだけど、誰を据えるかしらね。ソトではなくて若手を入れると言っていたけれど・・・・佐野も結果出ていないし」
「誰か昇格させるとか」
「今日の時点で誰もあげていないから、ないでしょう」
佐野も1軍では全く打てていないのだ、果たしてどうするのか。
「先発はスライドして京山と十亀ね。幸いなのは、雨で中止になったから中継ぎが休めたってところね」
「京山選手、もう4勝もしているしね」
「そうそう、勝ち運を持っているともいえるわ。是非ともその勝ち運を使っても良いから、勝つのよ!」
降りしきる雨に向けてシャドーボクシングをしてみせる結乃。
連敗中だが、気分は落ちていない。
「山賊打線だかなんだか知らないけれど、関係ないわ。絶対に勝つんだから! 楽勝で3タテですって!? 舐めるんじゃないわよ、まったく!」
馬鹿にされたままでは終われない。
過去、何度も地にまみれ、泥を啜ってきた。
今の状況が何ほどのものぞ。
「こうなったら意表をついて、先発マスク西森とかどうかしら?」
「それは凄い意表だね・・・」
「さあ、勝って、週末はさらに東、濱口で連勝よ!」
しとしと降り続く雨だが、心まで雨に濡れているわけではない。
さあ、山賊狩りといこうじゃないか!