2018年6月8日(金) vs 日本ハムファイターズ
結果:横浜5-2日ハム
敢闘選手賞:東、中川
今のベイスターズはルーキーに頼るしかない。
ここが最後の砦、これで連敗が止まらなければいつ止まるのか、そんな悲壮感すら漂う試合であった。
「よっしゃー! 連敗ストップ!」
「最後は冷や冷やしたけれど、良かったね」
テレビの前で勝利の雄たけびをあげる結乃と、ほっと胸を撫で下ろす理衣。
セーブシチュエーションでなくなったからか、はたまた久しぶりの当番だからか、山﨑が1点を失ってなおもエラーでピンチ拡大。それでもどうにか併殺で切り抜け、ようやく連敗を5で止めたのであった。
「やっぱ、東よね。パリーグ相手にも十分に通用することが分かったわね」
「6回で9奪三振だって、凄いね!」
「今や完全にチームのエースだものね。他の投手は何をやっているのよ?」
開幕からローテを守っているのがルーキーただ一人というのが情けないが、東がいなかったらと考えるとぞっとする。
「初回はどうなるかと思ったけれど、ちゃんと抑えちゃうもんね」
「落ち着いているし、修正力もあるしね。あの体で、実はパワーピッチャーってのも凄いわよね」
プロに入る前は制球力がウリだといわれていた記憶がある。確かに制球も良いが、ボールそのものが威力がある。キレで勝負する今永や石田ともまた違ったタイプだ。
「中継ぎも、最近ちょっと打たれていたエスコバーも、上がってきたパットンもちゃんと抑えたし」
「エスコバー投手は、古巣相手に良い恩返しだね」
「康晃は・・・・まあ、今日は言わないことにしましょう」
1点差などの競った試合でちゃんと抑えてくれればよいのだ。
「打撃ではさすが! の宮崎選手の逆転2ランホームラン!」
「あのカーブを反応で打つのが見事よね。ファールにしないで叩きこむのがいいわ。まあ、9回のエラーはいただけないけど」
「あはは。そして、今日はなんといっても中川選手!」
「1点差、好投の東を変えてまでの代打だったけど、初球の一振りで決めてくれた、やるじゃない、大志!!」
「しかも今日は誕生日だったんだって。横浜に来て初のヒーローインタビューもあって、良かったね!」
「自由契約から、ここまでこぎつけたんだものね。応援している方も嬉しいわよね」
しみじみと言う結乃。
苦労人が頑張って報われるのは、見ていても本当に嬉しいものである。
「獲得した時は正直なところ、どうなんだろう? って思ったけど、今のところ代打で本当によくやってくれているわよね」
「横浜の代打は弱点だったものね」
特に右の代打は手薄だったところ、中川の獲得は今のところ成功と言って間違いないだろう。
「代打といえば、佐野選手も代打ホームラン!」
「ハマスタホームランだけど、良い当たり、良い振りだったわね。もう少し確実性があがれば左の代打としてもっと期待ができそうね」
左右の代打問題が解消されれば、もう少し得点力もあがるかもしれない。
もちろん、二人にはスタメン奪取をも狙って欲しいが、まずは代打で成績を残すことだろう。
「さあ、連敗を止めて、次は濱口、今季初勝利で連勝街道よ!」
「勝てば4勝5敗だし、印象ほど負け込んでいないよね」
「残りの10試合を7勝3敗でいけば、10勝8敗で交流戦乗り切れるじゃない、いけるわ!」
「凄いポジティブだね。。。」
「当たり前じゃない、もう山は越えているんだから!」
どうにか連敗を止めたベイスターズ。果たして息を吹き返したのか。
ここから逆襲といけるか。
濱口で勢いをつけたい。
「2戦目はハマスタに、『ジャンプTシャツ』貰いに行くわよ!」
「天気もどうにか大丈夫かな?」