2018年7月4日(水) vs 読売ジャイアンツ
結果:横浜8-4巨人
敢闘選手賞:砂田
「三戦目も勝つわよ!!」
「気が早い!?」
試合終了して、その日の試合の振り返りもまだだというのに翌日の試合のことを口にする結乃。
さすがに理衣もツッコミをいれざるをえない。
「三戦目はドスコイが相手なのよ、早い段階から気合い入れておかないと!」
「う、うーん?」
早く気合を入れたところで攻撃力が高まるわけではないのだが、気の持ちようということだろう。
水を差しても仕方ないので、理衣も受け入れることにする。
「この試合はどうにか打線が援護できたわね。それも序盤から」
「先制点はさすがのウィーランド投手の2塁打!」
「3回もヒットを集めて、よく点を取ったわ。まさか嶺井が打つとはね!」
「このところ、めっきり打てていなかったから、良かったよね」
「5,6、7回とチャンスをものにできず、逆に追い上げられて嫌な展開になったけれど・・・・」
「9回、こちらも久々の戸柱選手、走者一掃のタイムリー2ベースで3点追加!」
「これでまた康晃にセーブつかなくなっちゃったけれど、何があるか分からないのだから、点は取っておくにこしたことはないものね」
全般的に満遍なくうち、8点を奪取した。
今の打線では十分だろう。
問題はこのところ打たれ気味の中継ぎ陣だが。
「ウィーランドが7回につかまったのは仕方ないわ。100球くらいでどうしても落ちるからね」
「でも、そこで出てきたパットン投手が1安打はされたけれど、ナイス火消し!」
「ただ7回にパットン出しちゃったから、正直、8回はどうすんのと思ったけれど」
「砂田投手がぴしゃりと抑えてくれましたー! わー、ぱちぱち!」
「あれが大きかったわよね」
初戦は中継ぎ陣が総崩れして逆転を許してしまった。
この試合もリードを追い上げられて1点差、嫌な流れになりかねないところを3者凡退できっちり抑えたことが、9回表の攻撃につながったともいえる。
「さあ、これで1勝1敗、3戦目に勝ち越すわよ!」
「相手は山口投手、手強いね」
「良い時は手も足も出ない、って感じになるからね。果たしてどの山口が出てくるか」
今シーズンの対戦では抑えられている山口。
どうにか打ち崩したい。
「対するこちらは今永投手!」
「少しずつ良くはなっているように見えるからね、中継ぎの為にも7回は投げて欲しいわ」
「打線も援護して、勝ちパターンを使わなくて済むと良いけどね」
「そうね。まあ、週末は天気悪そうだから中止の可能性も高いけどね」
とはいえ、シーズン全体のことを考えても登板数は抑えたい。
今永、ウィーランド、東、石田、そして復帰予定の井納には前半戦、中継ぎを多く使ってきた分、イニングをくってもらわないといけない。
「あとなんといっても忘れちゃいけないのが、スタメン、石川雄洋!」
「みんな、石川選手が好きだね」
「何気にこの試合も3出塁、2盗塁死と、見てて飽きないわよね。守備もあぶなっかしいし」
「・・・・褒めてる?」
「スタメンで勝ったことは間違いないし、粘れて、出塁も出来ている。いいじゃない。ドスコイ相手だし、三戦目もスタメンでお願いしたいわ! なんなら2番でも良いのじゃないかしら!」
我らが雄洋。
まだまだ老け込む年齢でもない。
目に物みせてくれ!
・・・・でも、足は衰えたのか?