2018年7月22日(日) vs 阪神タイガース
結果:横浜7-11阪神
敢闘選手賞:なし
「いーまーなーがーーーっ!!」
結乃の怒声がこだまする。
それもそうだろう、3回5失点の炎上だったのだから。
「なんか、デジャビュ?」
首を傾げる理衣。
「2試合続けて先発が3回で降板じゃあ、中継ぎにもしわ寄せがそりゃいくわよね」
この試合では今永の後を継いだ中継ぎ陣もみな失点していったが、責めるのは酷というものか。
「本当に、横浜スタジアムでの阪神戦は勝てないねぇ」
「勝てないとかそう言う問題じゃないわよもう! プロとして誇りを持って戦え!」
結乃が憤るのも無理はない。
貧打と言われている阪神相手にまたしても大量の二桁失点。
メッセンジャーにはいいようにやられ、まだこの後も週末の阪神戦が控えているというのに。
「ソトがせっかく同点ホームランを打ったのに、直後にまた勝ち越され、その後も打たれ続けて、はぁ」
ため息を吐き出す結乃。
「ため息はやめよう、ね、結乃?」
球場でも、ファンのため息を聞くのは辛い。
「ほら、打線は最後に意地を見せたし」
「まあ、相手も点差がついて投手を変えたってのもあるけれど、それでもあっさり終わることが多いのを考えると、打たないよりは遥かにマシだったけどね」
若手や控えにとってはこのような試合こそ出場機会がありアピールするチャンスでもあるのだ。
「この試合はね、もはや言うべきことはないわよ。力不足、技術不足。それしかないわけで。メッセンジャーに球数投げさせることが出来るなら、今までの試合でもやれていたはず。出来ないから、こうなっているのよ」
「悔しいね・・・・」
「そうよ! もうね、これで今年は駄目だとか諦めるのは簡単だけど、あたしはしないの。悔しさを感じなくなったら終わりよ。最後まで悔しがるし、怒るんだから!」
今シーズンはこのような無抵抗に見える試合が多く感じる。
それが、見ているファンとしては辛く悲しい。
「とにかくこの後よ。後半戦、打線と先発ローテが揃ったと思いきや、初週で壊れちゃったからね」
「東投手が指の怪我で抹消、石田投手、今永投手は両方炎上で石田投手は抹消」
「次の週末のカープ3連戦、投げる人がいなくなっちゃったわね」
ファームで投げている若手がカープ相手に通用するかというと難しい気がする。
中日戦に若手を回して無理に井納をカープにあてるか。
「別の意味で楽しみになってきたわよ!」
ヤケクソ気味に叫ぶ結乃。
「あーもうっ、阪神にいいようにやられて、血管ぶちきれそう!」
「お、おさえて」
「おさえていられるかっってのよ! メッセに7月までで5戦5敗って馬鹿じゃないの??」
もはや感情を抑えきれなくなってきている結乃。
「選手は、首脳陣はどう考えているのか聞きたいわよね」
毎度毎度、いいようにやられて悔しくないはずがない。
8月こそやり返してくれ。
「あと、ソトを2塁にするなら梶谷は6番でいいんじゃないの? もう、よくわかんないわよ!」
嫌な気分で迎える週となってしまった。
皆さん、仕事や学業で悔しさを忘れましょう。