2018年7月26日（木） vs 中日ドラゴンズ
結果：横浜５－４中日
敢闘選手賞：ソト？
「期待通りの連勝よ！」
ガッツポーズを決める結乃。
「これで良い流れが来ると良いね」
理衣もまた笑顔で応じる。
「でも、喜んでばかりもいられないわ。打線は５点取ったとはいえ、併殺で何度もチャンス潰しているし、相変わらず４番にタイムリーは出ないし」
「き、厳しいね････」
「そりゃそうよ、相手がミスすれば勝つことはできるのよ。ましてや相手は最下位の中日だから、ミスする可能性が最も大きい球団なわけで。上位相手に通じるとは限らないんだから」
勝って兜の緒を締めよ、ということか。単に浮かれていられない位置にいるからなのか。
「打線は桑原、ソトに頼っているだけ、って感じもするしね」
「ソト選手、凄いね。この試合では２打席連発！」
「直近の試合で打っている６本のヒットが全部ホームランてのも凄いわよね」
そのホームランも、良いところで打っていたりするのだ。
「これで１５号、いや、本当によく打ってくれているわ」
「自前で獲得した外国人野手で久々のあたりって感じ？」
「そうね、モーガン以来かしら？」
モーガンはメジャーでも出場していたし、ある程度の活躍が期待されていたが、ソトは活躍してくれたら儲けもの、くらいだっただけにチームとしても嬉しいところだ。
「そんなソトのエラーがなければ平良も５回、投げ切れたかもしれないけどね」
と、少しダメ出しをするかと思われた結乃だったが。
「･･･とはいえ、それは織り込み済みのソトのセカンドだからね。実際この日も一人で３打点だし、打撃のことを考えたら目をつぶることが出来るレベルよね」
「平良投手は残念だったけど、健二朗さんが良いピッチングしたね！」
「そうね、これまでもそこまで悪い投球ではなかったと思うけれど、枠の問題とかあったからね」
「パットン投手も三者三振！ 山崎投手も今日は三者凡退！」
「中継ぎ陣が頑張ってくれたわ。ドームで涼しくてやりやすかったのかしら？」
最近、中継ぎ陣も失点がかさんでいただけに、この試合の無失点は喜ばしい事だった。
「やっぱり、先発が炎上さえしなければ、どうにかなるのよね」
攻撃的布陣にしたので、いつかみたいに全く点が取れる気配がしない、なんて状況からは脱した。
得点効率が良いとは言えないものの、２～６番に１発があり、ホームランで点が取れるようにはなっている。
なので、まずは先発が５，６回を３失点で乗り切ってくれれば良いのだ。
「さあ、次はいよいよ広島戦だね！」
「そう、そしてついにウィーランドがカープ戦に登場よ！ 主砲の一発に期待ね！」
「投球を頑張ってもらおうよ」
苦笑いする理衣だが。
「もちろんそうだけど、広島打線相手だと打たれることは覚悟しないとだからね。その分、こちらも打たないと。ウィーランドが７番に入れば、２～７番まで一発長打の打線に！」
というのはあくまで期待としてだが、打撃に期待をしたくなるのも当然。
２０１７年、広島戦で誰よりも打っていたのがウィーランドで、広島も苦手にしていた。
ただ、カープ打線にもよく打たれてはいたのだが････
「相手先発が大瀬良だったら良かったのにね！」
広島もさすがに投手に二年続けて打たれまくられるわけにはいかないだろうから簡単にはいかないだろうが、期待はしたい。
もちろん、最も期待するのは投球の方だ。
「そうそう、言い忘れていたけれど雄洋がこの試合も送りバント、四球、盗塁と活躍！ やっぱ欠かせないわよね！」
「本当にみんな、石川選手が好きだよね」
「････え？」
「えっ？」
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