2018年8月22日(水) vs 読売ジャイアンツ
結果:横浜2-0巨人
敢闘選手賞:井納
「井納、よく投げてくれたわ!」
「久しぶりに締まった試合だったね!」
2-0という僅差の試合、観終えた後に思わず安堵の息を吐き出した後で興奮したように口を開いた結乃と理衣。
「先発が落ち着いている試合を観るの自体が久しぶりの気がするわ」
「序盤に失点することが多かったからねぇ」
しみじみと呟くように言う理衣。
「今日はなんといっても井納よね。7回3安打7奪三振無失点! これくらいやってくれないとね」
「岡本選手を完全に抑えてくれたね。やっぱり先発の方があっているのかな」
「そうよね、スタミナもあるし。今日も点差がもっとあれば8回以降も投げさせたでしょうし」
「次の登板に期待だね」
「まあ、好投していてもいきなり崩れることも多いから、そこに気を付けては欲しいけれど」
まだ続けて好投したわけではないが、井納が戻って来てくれたら先発陣としては大きい。
「8回のピンチは三嶋投手が抑えてくれたね!」
「あれも柴田のエラーがなければね。ああいうところでエラーすると信頼を得られないわよね」
「パットン投手も悪いわけじゃなかったんだけどね」
「まあね。むしろ三嶋の球の方が甘かったけどね。よく抑えられたわ」
「気持ちで抑えたのかな?」
高めのスライダーだったが打ち損じてくれたのか、どちらにせよ抑えてくれればよいのだ。
「打線の方は、打順を変えてきたね」
「ロペスの調子が悪いから、宮崎を3番に持ってきたわね。2番桑原は苦肉の策かもしれないけど」
「大和選手がまだ好調をキープして3出塁。宮崎選手を前に持ってきて点を取りやすくしたってことかな」
「まあ、そうなんでしょうね。調子悪くても、ロペスは外せないし」
「でも、それが功を奏したのか? 宮崎選手ヒットで筒香選手のホームラン!」
「結局、ホームランでしか点が取れてないんだけどね。今日は井納が抑えてくれたから勝てたけど、打線はまだ駄目ね」
タイムリー欠乏症、出塁もあまり出来ず苦しい状況に変わりはないということだ。
「打てなくても、とにかく勝ちは勝ちよ! 久しぶりの勝ち越しをするわよ!」
「そんな三戦目の先発はなんと東投手! 中5日できたね」
「勝ちたいってことでもあるし、それだけ投手事情が苦しいってことでもあるけどね」
「ちょっと心配だね、中5日」
「そして相手はドスコイ山口よ! とうとう横浜凱旋登板ね!」
「ブーイングとかそういうの、やめてほしいけど」
「それでも、されるでしょうね」
そのようなことをする意味はない。気持ちは分からなくもないが、FAは選手の権利なのだ。
「最下位脱出したし、連勝するわよ!」
「まだ、まだ、私たちは上を向いて戦っていくからね!」
井納が復活した(と思いたい)
東は頑張ってくれている。
中継ぎ陣も踏ん張っている。
他の不甲斐ない先発陣、そしてつながりのない野手陣。
勝ちにこだわり、勝ちにしがみついていってくれ。