2018年9月11日(火) vs 広島カープ
結果:横浜5-4 広島
敢闘選手賞:濱口、ソト
「逃げ切ったー!!」
最後の打者を打ち取った後、どっと疲れたような表情を見せる結乃。
隣にいた理衣もぐったりしているようだ。
「もう、終盤の7回以降、なんであんなヒヤヒヤさせられるのよ!」
「それだけ、広島さんだって一生懸命ってことでしょ」
7回表に2点を取って4点差。
あとは勝ちパターンのリリーフで逃げ切れる、そう簡単にはいかなかった。
「何せパットンは広島が苦手、三嶋はヤクルト戦で結構投げていたし、というのもあったからね」
繰り出す中継ぎ陣が次々と打たれ、心臓に悪い事。
1点差まで追い詰められ、このところ信頼のおけない山崎、9回は2番からの打順とかなり厳しい状況ではあったが。
「やっぱビジターだと抑えられるのかしらね?」
「まあ、今日はそれが良かったということで」
先頭こそ出してしまったが、その後の打者はきっちりと抑えてくれたので良しとしよう。
「うーん、でも石田は中継ぎでも打たれたというか、ヒットはともかく死球が駄目よね」
「ランナー貯めて降板しちゃったもんね」
「三嶋も、打たれることもあるから、それは仕方ない。それでも続くピンチで鈴木を抑えてそれ以上点を与えなかったから」
「やっぱり広島打線は怖いねぇ」
淡白な横浜打線と違って粘り強くくらいついてくる。塁に出れば足もある。
応援している方は心臓に悪い打線だ。
「そんな中、濱口投手が6回1失点の好投!」
「先発がこれだけ投げてくれれば、やっぱり勝つ確率は高くなるわよね」
「このピッチングがみたかったよね」
「なんといっても四球が1つというのが、濱口らしくないけれど良かったわ」
三振も4つであり、うまく打たせることが出来ていたということだろう。
「打つ方はびっくり、細川選手がいきなりスタメンでライト!」
「相手がジョンソンでさすがにどうかと思ったけれど、まさか先制タイムリー!」
「2打席目もヒットを打ったしね」
「起用があたったわね」
先制のチャンスに細川の打席となり、ここで打てなければラミレスも何か言われたかもしれない。
それを跳ね返した細川。本番に強いということか。
「さらに追加点はソト選手のホームラン!」
「これで30号。まさか30本も打つなんて思いもしなかったわね。それも、打席数少ないのに」
「そして駄目押しのロペス選手のタイムリー!」
「この一打がなかったら逆転されていたわけだしね。さすがロペス」
「ただ心配なのが宮崎選手・・・・」
「大したこと無いと良いのだけど、無理は駄目よ」
今シーズン、開幕から休むことなく打線を支えてきたのは間違いなく宮崎だ。
だからこそ疲労もあるだろう。
残り少ない試合数とはいえ、無理だけは厳禁である。
「さあ、これで初戦を取ったわ。二戦目は東、当然、連勝を狙うわよ!」
「相手は九里投手だね」
「ジョンソンや岡田よりは打ちやすいとは思うけれど、もちろん侮れる相手ではないわ」
「それでも、打線の調子は悪くないからね!」
「ここまで来たら勝ち続けるしかないわ。三戦目が飯塚らしいから、2戦目は取っておかないとね!」
「またそんなことを言う・・・・」
「いやだって、今までの飯塚の投球を見ていて広島打線を抑えられるとは思えないでしょ?」
「・・・・・」
三戦目のことを言う前に、まずは二戦目。
東で全力で勝ちにいこう!