2018年9月25日(火) vs 広島カープ
結果:横浜5-3 広島
敢闘選手賞:国吉、ロペス
「国吉で勝った!?」
開口一番、これしかないであろう。
結乃だけではない、誰もが思ったことではないだろうか。当の横浜ファンでさえ、
『好投してくれたら儲けもの、まあ打たれる以上に打つしか勝つ術はないな』
と思ったに違いない、先発・国吉の特攻ベイスターズ。
それがよもや勝ってしまうとは分からないものである。
「国吉、4回途中で降板したけれど、先発調整もしていない中でよく投げたわ!」
「投げた回は無失点だもんね!」
理衣の声のトーンも高い。
「国吉が先発の時点で、競って中盤まで行けば中継ぎ勝負になることは分かっていたけれど、最少失点で留めたわね」
「みんな、連投なのに頑張ってくれたよね!」
「ただ、そんな中でも三嶋と砂田は使わずに済んだのは大きいわね」
どれだけつぎ込んだかと思ったが、それでも二人を休ませられたのは大きい。
「エスコバーは前の試合も2イニング以上投げてくれたのに、この試合も1イニング投げて、タフネスに感謝ね」
「頼りになるよね。笑顔も可愛いし」
「一番危うかったのは今永よね。いきなりHR、連打で同点に追いつかれ、なお無死3塁」
カープはもちろん、ベイスターズファンも勝ち越されることは覚悟しただろう。
「ところが、そこからまさかの無失点で切り抜け!」
「次の回も危なかったよね。満塁までいって・・・・」
「そこをどうにか凌いで、ようやく流れを戻せたかしらね」
点を取っても取り返されと、決して良い流れではなかった。
それでもリードを許さなかったリリーフ陣に拍手を送りたい。
「辛抱が実を結んだ、ロペスの勝ち越し2ラン!」
「チャモさん、さすが!」
怪我もあったが、やはり頼りになる男である。
「そして、倉本選手、乙坂選手、嶺井選手もマルチで打点を稼いだよ!」
「逆に1-3番が1安打だったからね。下位打線で点が取れたのは大きかったわ」
ラミレスの選手起用があたったということか。
とにかく、主軸も打ち、脇役も打ち、打てない人の分は他の選手がカバーして、全員での勝利といえるだろう。
「さあ、これでカード勝ち越し! またジャイアンツにゲーム差なしよ!」
「なんと、胴上げも見ずに済んだね」
「さすがにヤクルト負けると思ったら、まさか9回に追いついて、延長で勝つとはね」
「ヤクルトさんも執念だね」
「これでヤクルトが直接対決で3タテすれば、マツダでの胴上げじゃなくなるのね」
とはいえ、ヤクルトは今季カープ戦、いまだ5勝しかできていない。
現実的に、カープが3連敗するとは考えにくいが。
「まー、カープはいいわ。こっちはこっちで負けられないし。何せ次が阪神2連戦!」
「大幅に負け越しているもんねぇ。でも、東投手が先発だよ!」
「東だから、カープ戦で中継ぎ総動員したというのもあるでしょう。東には長いイニング投げてもらわないと」
「そして出来れば沢山点を取って、勝ちリリーフを休ませたいね」
「そうね、笠井が投げられるような展開になれば良いのだけど」
さすがにプロ初登板で僅差は厳しいだろうが、笠井が投げられるとチーム的にも助かる。
「相手は岩田、まあ左腕で苦手だけど、今季未勝利の投手に負けるわけにもいかない。勝つわよ!」
「本当、ここにきて勝ち始めて凄いね」
「まあ、不安ではあるけどね、来季へのダメージという意味では・・・・」
中継ぎ投手を潰さないように頑張れ、ベイスターズ!