2018年9月30日(日) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜 雨天中止 ヤクルト
敢闘選手賞:なし
「まー、中止になるわよね」
「これから激しくなるもんね」
日中は雨もたいしたことなかったのだが、激しくなるのは夕方以降である。
交通の便、安全性なども考慮すれば、早めの中止発表は当然の判断といえる。
「切り替えて、次の阪神戦に向かうわよ」
結乃が一人頷きながら言う。
苦手の阪神戦、この前は勝ったとはいえミスも出ており、ソトの個人の力で勝ったようなところが大きかった。
まあ、シーズン通して中軸の個の力で点を取っていることは否めないが。
「今日はちょっと珍しいニュースを見たわね」
「え、何々?」
「なんと、かつて横浜で育成契約していた古村の獲得を検討しているんですって!」
「古村選手?」
首を傾げる理衣。
まあ、よほどのファンでもない限り知らないのは仕方ないところだろう。
古村はあのTBS最終年の、高校生ばかり獲得したドラフトで育成契約した選手。
ただ、怪我もあって支配下登録されないまま14年オフに解雇されて球団職員となった。
しかし諦めきれなかった古村はその後、BCリーグの富山に在籍して復帰を目指していた。
「どうやら怪我も癒えたようで、今期はMAX150キロも出したらしいわ!」
「え、凄い!」
「実際の投げるところを見たわけじゃないけれど、左腕で150出るなら魅力的よね」
「是非、頑張ってほしいね。中継ぎの層が厚くなるのは良いよね」
「まだ24歳と若いのも魅力よ」
BCリーグが出来て、こうしたパターンでのNPB入りというのも今後はさらに増えるかもしれない。
それは、選手たちにとっても好ましいことだろう。
「尚、元巨人の乾投手も、テストを受けたんですって」
「うーん、知らないなぁ」
「あたしも、名前くらいしか分からないけれど、戦力になりそうなら頑張ってほしいわね!」
いずれにしても、諦めずに頑張ってきた古村には、是非入団して欲しいという思いはある。
「さあ、巨人が勝ったから、もう本当に負けられないわよ」
「カープさん、最後に逆転されちゃったね」
「他人頼みは駄目ってことよ。自力で勝つのみ!」
さすがにカープがわざと負けたということはないだろうが、事実は事実。
これでまた巨人が3位となり、後がない。
「阪神戦は濱口投手が先発!」
「相手は岩貞か、楽ではないわね。それでも糸井がいないだけ楽かしら?」
そうは言いつつ、阪神にはいいように打たれてきたので楽なんてことはないだろう。
「一戦必勝!」