2018年振り返り #11 チームを救ったルーキーエース 東 克樹
2017年ドラフトで一本釣りした、大学No.1左腕。
その名に恥じない活躍をしてくれた一年であった。
「マ・ジ・で、東がいなかったらと思うと肝が冷えるわー」
バナナを食べながら言う結乃。
「大活躍の一年だったね、東投手!」
バナナを食べながら言う理衣。
褒めるしかない東の成績はこんな感じだ!
#11 東 克樹
当番試合 : 24
投球回数 : 154
防御率 :2.45
勝利 : 11
敗北 : 5
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 155
「これはもう、どう考えても新人王でしょう」
「凄い良い成績だよね」
「ええ、もうこれは95点をあげたいわ!」
「あれ、満点じゃないんだ?」
「満点をあげたら、これ以上はないっていうことじゃあない。そんな点数はないわ!」
とはいえ、ルーキーとしては満点といって差し支えないだろう。
「身長は170と小さいながらキレのある速球、そして制球で相手打線を抑えこむ!」
「何より、安定感があったよね」
「そうね、明確にKOされたのは、オリックス戦、『東西対決』のときくらいしか覚えていないわ」
そうなのである。なんといっても序盤大量失点、炎上が殆どなかった。
調子の悪い時でも5回くらいは凌いで投げてくれていた。
それが大したものである。
「修正能力が高いのよね。試合中、悪いと思ったときに自分で修正していけるってのが凄いわ」
「ベテランでもなかなか出来ないことだよね」
「野球脳が高いのかしらね?」
「頼もしかったよねー」
ファンも、今シーズンで安心して見ていられるのは東が登板する試合だけだと思っていたことだろう。
それくらい、東だけが信頼できる先発投手だったのだ。
「成績も、今永、濱口も達成できなかった規定投球回数をクリア、防御率2点台、奪三振が投球回数を超えるとか、こりゃもう文句言えないわ」
「あわやパーフェクト、なんて投球もあったしね」
「強いて言うなら、11勝のうち5勝が巨人だからね。他の球団からも勝てると良かったけれど、それは2019年の課題ね」
とは言っても、他の球団から打ち込まれたというほどでもないが。
それでもエースを目指すなら、苦手チームを作らず各チームから満遍なく勝てるようになってほしい。
そこだけが要望としてあげたいところだ。
「でも、2年目もそう簡単にいくとは限らないわよ。研究もされるし、疲労とか色々あるでしょうし」
「今永投手、濱口投手とかも今シーズンは苦労したしね」
「継続して成績を残せるようになる、次はここね」
「きっと東投手なら大丈夫だよ、バナナもあるし!」
「そうね、バナナもあるし!」
バナナがあれば良いってものでもないが、2019年も期待したい。
特に完投を増やしてもらいたい。
頼りにしています、東!