2018年振り返り #24 即戦力のはずが怪我で二軍登板もなし 齋藤 俊介
「社会人からの入団で、即戦力の中継ぎ候補だったんだけど」
腕組みをして難しい表情を浮かべている結乃。
「怪我じゃあ、仕方ないとは思うけれど」
理衣も言葉を濁す。
#24 齋藤 俊介
当番試合 : 0
投球回数 : 0
防御率 : -
勝利 : 0
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 0
「全く登板がないんだから、こうなるわよねぇ」
綺麗に0が揃ったデータ。
いや、正しくはゼロすらも表示されることはないのだろう。
「春季キャンプで右ひじの炎症と診断されて、それ以来全く音沙汰がないわよね」
「キャンプの2日目、だったもんね」
「早めに分かって良かったと捉えるべきなのか・・・」
その後、7月に右肘のクリーニング手術を受けてリハビリを続けている。
今、どれくらいの回復状況なのか。
2019年には間に合うのか。
何も分からない状況である。
「伸びのある直球と縦スラが武器で、社会人野球でも救援などで好投していたからね。中継ぎは大変だし、戦力になってくれることを期待していたんだけど」
「背番号も24と期待されているわけだし、頑張って欲しいよね。怪我さえ治れば、かな?」
「右肘の状態が分からないから、なんともいえないけどね」
ファンとしては、リハビリが終わって投げられるようになるのを待つだけである。
「うーん、あとはそう、新人恒例の合同自主トレで山登り一位だったわね!」
「よく覚えていたね、そんなこと・・・・」
「いや、他にネタがないのよ・・・・」
ずーん、と沈む感じの結乃と理衣。
「得点は付けようがないわ! とにかく、今は怪我を治すことを最優先に!」
「マウンドに立つ姿を見たいよね!」
「あたし達は待っているわよ、齋藤 俊介!」
「フルネームで呼び捨て・・・・」
「・・・・齋藤 俊介!」
「いや、だから」
怪我に負けるな、齋藤 俊介!