2018年振り返り #42 困った時に助かったよ! バリオス
「バリオス、獲得しておいて良かったわよね」
シーズンを振り返り、そう口にする結乃。
「出番があるのか? なんて感じだったけれど、先発して結果も残したしね、バリィさん」
理衣も頷く。
NPBで結果も残していたバリオス、2018年はベイスターズにいてくれて助かったといえる。
#42 バリオス
当番試合 : 14
投球回数 : 54
防御率 :3.33
勝利 : 2
敗北 : 5
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 39
「数字だけ見るとそれほど良くないようにみえるけど、数字以上に貢献してくれたと思うわ」
「お、結乃にしては珍しく高評価?」
「もともと、保険としての意味合いが強い補強だったからね」
助っ人外国人としては、パットン、ウィーランド、エスコバーに次ぐ4番手。
先発調整しつつ、中継ぎもいける存在として待機していた。
「それが、ウィーランドの故障、他の先発陣も出遅れて開幕から先発だもんね」
「しかも、好投してくれたしね!」
「ヤクルトには合わなかったけれど、まあその辺は相性もあるでしょう」
シーズン序盤、先発陣の苦しい時に助かったのは事実だ。
「スタミナ的に5-6回だったけれど、それでも十分だったわよね」
「勝ち星は少ないけれど、それ以上にチームとしては助かったということだね」
「そーゆーこと。特別な球はないように思えるけれど、何が良かったのかしらねぇ」
「球に力があるとか?」
「動かすストレートで基本は打ちとる。それが嵌ると良いのよね」
ただし、圧倒的な球はなく、三振も取れるタイプではないので、粘られて球数がかさむと苦しくなる。
それで良い結果が出なかったのがヤクルト戦であろう。
「球にはそこそこ力がありそうよね」
「今シーズンもホームランは1本しか打たれていないね」
「投球回数が少ないのはあるけれど、やっぱ打たれないにこしたことはないわよね」
「安心感があるよね」
やはり球威があるのか、あるいは動くストレートが芯を外すのか。
武器であることに間違いはない。
「てなわけで、60点はあげられるわ!」
「あれ、点数は辛め?」
「数字だけみたら凄い高得点でもないでしょ。でも合格点はあげられると。途中で不運な怪我もあったしね」
「ああ、初回に打球を足に受けて・・・・」
「あの試合はもう忘れたいわ」
「光さんの移籍後の初試合だったんだよね・・・・」
苦い思いを噛みしめる二人。
「無事に契約も締結して、2019年も共に戦うことに決まったわ!」
「いてくれると安心だよね!」
「もちろん、他の外国人選手に競争で勝って、バリバリ投げてくれると嬉しいわ」
2019年も共に戦う仲間として、頼りにしていますぜ、バリオスの旦那!