2019年もベイスターズ!
「2019年、あけましておめでとうございます」
ぺこり、と頭を下げる理衣。
見事な振袖姿である。
「今年もよろしくね!」
元気に宣言する結乃は、普段着である。
「なんで振袖来てくれないの、結乃~っ」
「だって、別に元旦だからって家でゴロゴロしているだけだし」
「でも、挨拶が!」
「そういうメタなことはいいのよ」
「私が結乃の振り袖姿見たいの!!」
「それが本音でしょ」
冷たい視線で理衣を見る結乃。
「茶番は置いておいて。元旦からブログ更新とかよくやるわー。ネタも無いのに」
「あれ? 2018年の振り返りは? まだ途中までだよね?」
「三が日はお休み! その後から再開するわ!」
「じゃあ、この三が日は・・・」
「何か他のネタを探しましょう!」
「今からはちょっと・・・・」
「そうそう、ベイスターズショップの福袋が5日から発売されるわよ!」
「10000円で、20000円以上相当の商品だって」
「まあ、そういうのは、貰う人に取って20000円以上の価値があるかどうか、が重要だけどね」
「ゆ、結乃・・・・」
お店の人に怒られそうな発言である。
「えーと、今年の商品は? ・星型キルティングジャケット
・ショルダーバッグ
・フリースルームシューズ
・ボアネックウォーマー
・キャッチボールニットグローブ / スヌードニットキャップ
か・・・・比較的、欲しいカモ」
「じゃあ!」
「そうね、お布施のつもりで買うのもアリね!」
「また、そういうことを・・・・」
「だって、お年玉は『FOR REAL』の特別仕様版に消えちゃうし!」
オフシーズンになっても、なんだかんだと物入りになるのだ。
「まったく、買わせるんなら、あたり景品200本なんてセコイこといわず、1000本くらい入れなさいよ」
「そしたら50%だね」
「ファンクラブの特典といい、その辺がなんかセコイのよね、DeNA」
「お正月から痛烈だね」
「ファンの声を代替しているのよ!!」
正月から息巻いている結乃であった。
「2019年も応援続けるから、よろしく!」
「お願いするなら、もっとちゃんと頭下げようよ、ほら」
「うぎぎ・・・・よ、よろしくお願いします」
理衣に頭を押さえつけられる結乃。
「はい、2019年、良い年になりますように!」
「良い年にするのよ! あたし達の力で!!」