2018年振り返り #59 更なる飛躍を期待! 平良 拳太郎
「平良、今年はジャンプアップしたわね!」
うむうむ、と頷いている結乃。
「良い投球が続いていたよね!」
理衣も喜びを表している。
#59 平良 拳太郎
当番試合 : 13
投球回数 : 67
防御率 :3.49
勝利 : 5
敗北 : 3
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 53
「2018年は75点! 頑張った!」
「それでも80点いかないの?」
「甘くはしないわ!」
「本当に、何様なんだろうねぇ結乃は」
苦笑いするしかない理衣。
「減点はあれね、やっぱり5回しか投げられないんじゃあねぇ」
「確かに、投球回数はちょっと物足りなかったね」
「もちろん、段階を踏んでというのはあるけれど、それでもね」
「投球のスタミナ、それが2019年の課題ということかな」
「安定して6回を投げ切れるようになってほしいわ!」
「2018年、成績が上がった要因はなにかな?」
「やっぱり直球よ。ストレートの球速、威力があがったことでしょうね」
2017年は140キロ台前半位がせいぜいで、見ていてもあまり力強さを感じなかった。
それが2018年は140キロ台後半が出ており、平均球速も上がっていた。
だからこそ、変化球も活きていたのだろう。
「投手の基本はストレート! そこが強くなったのよ」
「2018年は頑張った、でも、だからって2019年のポジションが約束されているわけじゃないわよ」
「先発争いは厳しくなっているもんね」
「右腕だけで考えても、井納、京山がいて、ドラ1の上茶谷がいるし」
「でも、2018年の投球を見ると、平良投手には更なる飛躍を期待しちゃうよね!」
「そうね、一番、飛躍しそうな投手だとはあたしも思っているわ!」
京山はまだちょっと早い気もする。特に安定感という点では。
上茶谷は未知数。
そう考えると、年々順調に成績をあげてきている平良に期待したくなるのだ。
「それに、同期に東、砂田なんかがいて、刺激を受けて切磋琢磨できるのも良いわよね」
「将来的に左の東投手、右の平良投手と、二本の柱ができると凄いよね!」
「そういう方向を目指さないとね。今は東が前に出ているけれど、並んでくれないとね!」
「性格がのんびりしている感じだけど、がつがつ来てほしいねー」
「まあ、性格は治せないでしょうけれど、やる気がないわけじゃないから」
2018年の姿を見て、恐らくファンの多くが期待しているであろう平良。
人的補償で来てくれてよかった、そう思わせてくれている。
そのまま伸びてくれ、平良。