ブランドン・マンがロッテに入団!
「ベイスターズ関連ニュース!」
いきなり結乃が切り出し、隣にいた理衣がびっくりしたように目を丸くする。
「えーと、なに、いきなり?」
「言った通り、ベイスターズ関連のニュースに関するコメントをお送りするのよ」
「ニュースを伝えるんじゃないんだ?」
「ニュースも伝えるけれど、そんなのネットだけ見りゃいいでしょ。それに対するコメントを付加することで、あたしという存在の付加価値を向上させるのよ」
「はぁ・・・・」
とりあえず、突っ込みをいれることはやめた理衣。
「ということで、ニュースはこれ! ブランドンがロッテに入団するんですって!」
ロッテ 元ベイスターズ左腕ブランドン獲得!昨年33歳で悲願のメジャーデビュー
「えーっと、ブランドン投手?」
「ブランドン・マンよ。2011年、2012年にベイスターズにいたじゃない」
「そう言われても・・・・」
ファン歴の浅い理衣ではよくわかっていない。
「サウスポーで、なかなか良いボールを投げていて、だから2011年終わって契約したんだけどね」
「2012年はイマイチだった?」
「まあ、ね。とはいえまだ若かったし、もうちょっと見ても良いんじゃないかと思ったんだけど」
「プロだし、外国人選手はその点、厳しいよね」
「まあ、チームも劇弱の時代だったから、仕方なかったけれど」
「ブランドンといえば、日本語大好き! ツイッターでも日本語で呟いていたし、ベイスターズのことも好きでいてくれて、嬉しかったわね」
「へー、そうなんだ? 親しみがわくね、そういうの」
「とっても人当たり良かったし、ファンからも好かれていたはずよ。ベイスターズを離れてからはメジャーにも昇格したのよ!」
「凄い!」
「チームが違うとはいえ、また日本に来てくれたのはなんか嬉しいし、活躍してほしいわね」
「リーグも違うから素直に応援できるね!」
「交流戦であうことがあったら楽しみね。まあ、当時いた選手なんて殆ど残っていないけど!」
「自虐だ・・・・」
「ブランドンが挨拶に来てもびっくりするんじゃないかしら? あ、番長がコーチでいるか」
「それくらいなんだ・・・・」
「何はともあれ、頑張って、ブランドン!」