2018年振り返り #64 そろそろ二軍で結果が欲しい 百瀬 大騎
「モモちゃんです!」
「存在が目立たないわね」
「いきなりそれを言いますか・・・・」
「仕方ない、事実なんだから。二軍でも目立たないわよ」
容赦なく結乃が言う百瀬、二軍の成績である。
#64 百瀬 大騎
出場試合 : 69
打数 : 142
打率 :.190
安打数 : 27
HR : 1
打点 : 19
盗塁 : 5
「・・・・うーん、確かに、二軍でも厳しい成績だね」
声に元気がなくなる理衣。
「でしょ。もう4年が終わって、2019年は大卒1年目の野手と同じなのよ。二軍でも物足りなさすぎるわ!」
「高卒野手の育成は時間かかるけれど、2割も打っていないんだね」
育成中とはいえ、もう少し見栄えの良い数字が欲しいのも事実である。
「ということで、二軍とはいえ30点ね」
「2019年は頑張って欲しいね」
「やっぱ打撃よねぇ。ウリは足なんでしょうけれど、出塁できないとね」
「コーチさん、お願いします!」
「その2軍の打撃コーチが不安なのよねぇ」
百瀬に限ったことではない。
ここ数年で入団した野手はまともに育っていない気がするのだ。
「やばい、他に何か言うネタはないかしら!?」
「情報が少ないね・・・・」
「とにかく、二軍でアピールして、まずは一軍で試合に出ることを目指したいわね!」
「そのためには?」
「守備力が凄いとか、足が凄いとか、なんでもいいからコレというものが見せられればねぇ」
「一軍を経験してみれば、また色々と考えとか練習の仕方も変わるかもだもんね」
「今のままで、いきなりブレイクするような兆しも見えないし、若いとはいえ4年やっているんだから余裕ないわよ!」
毎年、新しい選手は入ってくるのだ。
チーム全体が若いのだから、芽がないと判断されれば若くても十分に解雇される可能性はある。
「なんだかんだ、2019年は正念場だと思うわ。二軍で、まずは結果を残すこと!」
「頑張って、モモちゃん!」
一軍で躍動する姿を見せてくれ、百瀬。