2019/3/16 SB戦 2-5 上茶谷は課題が見えて良かったと思え！ポジは楠本
「ドラ１ルーキー、上茶谷がこの試合は初物尽くしだったわね！」
オープン戦初めての横浜スタジアムでの試合、先発は上茶谷だった。
「初物というと？」
首を傾げる理衣。
「初被弾、初失点、初四球！」
「なんか、どれも嬉しくない初物じゃない？」
「いーのよ、今まで完璧すぎたから、ここで課題が見えたことにしておけば、がっかりしないでしょ」
「あ、ガッカリしているんだ」
「そりゃ、この試合でまた完璧だったら嬉しかったけど！ オープン戦だから前向きにーっ！」
両拳を握りしめ、踏ん張る体勢で唸るように言う結乃。
「次の登板で修正して、開幕で完璧にしてくれれば文句言わないわ」
「そりゃ、そうなれば文句もないでしょ」
「なんか今日、理衣ちゃんやけに突っ込むわね」
「そう？」
「いずれにしても、初めての四球ってのはたいしたもんよね」
「何イニングも投げているもんね」
「守備で不運もあったけど、そういう場面で抑えられればなお良かったわね」
「でも本当に大崩れはしなさそうだね。次に期待！」
「上茶谷の次に投げた国吉が良かったわね！」
「サクサクだったね」
「１０年近く言い続けていた覚醒がついに！？ なーんて、もう期待しないけど」
「そこは期待しようよ！？」
「いやー、いつも落胆させられているからね、でも１４５キロのフォークは打てないわね」
今年こそ････今年こそ？
だが、まだ遅くはない。まだ２８歳だ！
「てゆうか、問題は打線でしょ！？ なんなの、このクソ打線は！！」
「ゆ、結乃、女の子がそれはちょっと、どうかと」
「じゃあ、ウンコ打線？？」
「それも！」
「ええぇ、わかったわよ、うんち打線？」
「ああもう」
ガックリとしゃがみ込む理衣。
「落ち込みたいのはこっちよ。まったく打てないんだもの、ため息も出ないわ」
「もうずっと、打線が湿っているもんね」
「宮崎、楠本のバッティングは良かったけどね。開幕スタメン楠本にするわ」
「結乃が決めちゃうの！？」
「え、だめなの？」
「決定権ないから！」
ということで、阪神が負けたことでかろうじて最下位転落は免れたベイスターズだが、試合内容は寂しい限りだぞ！
「そろそろ爆上げしなさい！」
「爆上げって････」
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