2019/3/17 ロッテ戦 7-4 井納が好投、筒香はウィング席HR!
「よーやく勝ったわね! かろうじて最下位転落は免れたわ」
やれやれ、といった感じの結乃。
「打線も今日は7点取ったしね!」
「いや、それは内容的にはそこまで喜べるものではないわよ」
理衣の言葉にも冷静な結乃である。
「初回は確かに良かったわよ。桑原が打って、でも2番に入った楠本は簡単に打ちあげちゃあねぇ」
2番に入れられた意味を考えて打席に入っていたのか。
もちろん、難しいことではあるのだが。
「宮崎、筒香、ロペス、ソトと4連打で4点入ったけれど、結局はこの4人頼りかー、ってことになるしね」
「そうだね、あと打ったのは桑原選手と中井選手だけだもんね」
「初回以外、攻撃が終わるの早いこと早いこと!」
うがーっ! と叫ぶ結乃の気持ちも分かる。
「8回も、押し出しの2点だけだし。特に筒香が押し出しのあとの佐野、キャッチャーファウルフライって!」
テーブルを叩いて嘆く結乃。
「こーゆーとこでしょう! ヒットじゃなくても、外野フライでも良いのに!」
「点を取るのが下手だよね」
「歯痒い、はがゆいわ!」
勝ったというのに、負けたような苛立ちを見せる結乃である。
「神里も倉本もまたノーヒットで、どうすんのよこれ?」
「でもほら、桑原選手が2安打は好材料だし」
「守備はさすがだし、このまま上げてきてくれればよいわね。で、あとはやっぱり梶谷待ちかしらね・・・・」
主力の4人以外で点が取れないことをこの試合でも露呈してしまったベイスターズ。
昨年来の課題はそう簡単に解決を見せないようである。
「先発の井納は良かったわね。失点した回以外は打たれていないし」
「これはローテーション、入ってきそうだね」
「あとはスタミナね、手術あけだし」
このところ先発が失点していただけに、井納の好投は良いニュースであった。
「中継ぎ以降は、笠井と砂田が失点か・・・・」
「点を取られるときもあるから、ほら」
「笠井にそんな余裕はないけどね」
山崎、パットン、三上、三嶋、砂田、エスコバーの6人は何事もなければほぼ確定であろう。
残る枠を争っているのが国吉と笠井、横浜での2試合では明暗が分かれた。
「もちろん、まだオープン戦終盤まで試すでしょうけれど、国吉はやっぱり魅力よね、あの球は」
にはなかなか驚いたが、それで抑えられるのなら何でも良い。
「さて、残りのオープン戦で打順を試して、最終的にどういう並びにするかしらね」
「この試合の打順は良かったんじゃない?」
「悪くはないけれど、2番次第よね。今日は機能していなかったから、そうすると2番宮崎、3番ソトにしたくなるわよね」
「でもそうすると6番以降が弱くなると」
「やっぱり梶谷、はやく上がってきて!」
勝ちはしたものの、悩み多きベイスターズファンなのであった。