2019/3/21 日ハム戦 2-2 楠本、佐野が躍動し引き分けに!チャンスで打ってよ
「おー、土壇場で追いついたわ!」
あとワンアウトで敗戦、というところで起死回生の一打を放ったのは佐野。
その打撃力をかわれているだけに、アピールできた。
「反対方向に打って、っていうのも良いわよね!」
結乃が満足げに頷いている。
「そのままの勢いでサヨナラのチャンス!」
と、理衣がはしゃいだ声をあげたが。
「戸柱ーっ、オチつけるんかーい!」
結乃の、いや全ベイが総ツッコミをいれたことだろう、幕切れ。
オープン戦だからまだよかったが、シーズン中なら何を言われたことか。
「これはアレね、侍JAPANの京田なみの走塁ね」
「そう、かな?」
いずれにしても、あのアタリで二塁悠々アウトとは。
「まあ話は戻して。途中出場で3安打、同点ホームラン、良いアピールしたわね佐野は!」
「代打の一番手、だよね」
「守備位置がねー。まあ、ロペスが休みの時とか頑張ってもらいましょうかね」
このまま打撃好調を維持してくれると、層の厚みという点では望ましい。
「そして楠本が先制ホームランでまたマルチ! これもう開幕スタメンでしょ」
「打率も4割超え!」
「外野が埋まったわね。桑原の調子が戻ったようで戻っていないから心配ではあるけれど、守備を考えたら外せないわよね」
楠本を一番で使うのか二番で使うのか、というのもある。
「光も2安打で好調をキープ。粘れるし、四球もとれるし、下位打線に厚みが出そうね」
「イケメンだしね!」
「理衣ちゃんはそればっかり・・・・」
「いいじゃない、イケメンで打てるなら!」
7番、8番で今の調子をキープしてくれるならいうこと無い。
「問題は倉本・・・・」
「あう・・・・」
言葉もない結乃と理衣。
これで打率も四分をきってしまった。オープン戦とはいえさすがにどうなのか。
「ただ、二遊間を考えると大和、柴田、倉本・・・・を残さずにはいらえれないのかしらね?」
最終的に開幕ベンチに誰が残るのか。
そこもまだ注目したい。
「投手では今永投手が5回2失点だったね」
「ぼちぼちに見えるけれど、100球以上投げているし、駄目だったわね」
「良くとらえれば、調子悪くても最低限の投球が出来たということも?」
「最低限なら6回は投げて欲しかったわね、そういう立ち位置の投手なんだから!」
開幕投手、エースを求められるのである。
調子の悪い時ももちろんあるだろうが、5回で降板されては厳しい。
「次回に期待するとして・・・・国吉! 信じていいのかしら!?」
何度も言う結乃だが、まだ信じ切れていない。
「この試合では159キロ出したって!」
「コントロールも良いというほどではないけど、そこそこゾーンに近い場所で荒れているし、むうう」
腕組みをして唸る結乃。
「すべては、シーズンで結果を残してからよ!」
当たり前だが、これからだぞ国吉!
「さ、オープン戦も残り2試合、連勝で終わりましょう!」
「相手は恐怖の西武打線だけど」
「開幕前に貧打のチームを抑えても自信にはならないでしょ、立ち向かいましょう!」
おそらく、ほぼ開幕オーダーで臨むであろう2試合。
良い内容を見せて欲しい。
「・・・・ちなみにポジったけど、1,3塁を3回作っていずれも無得点。相変わらずよね!」
得点効率の悪いチームなのは変わらなかった。