2019年4月6日 巨人戦
結果:横浜9-2巨人
敢闘選手賞:国吉
「よくやったわ、ちゃんとあたしが横浜スタジアムに降臨したことを理解していたようね!」
仁王立ちして高らかに言う結乃。
「いや、誰も知らなかったと思うけど・・・」
「うそ!? あんなに宣言したのに!」
理衣のツッコミに、歯ぎしりして悔しがる結乃。
「まあ知らなかったとしても、球場にいたわけだからね、あたしのオーラを感じ取ってやる気を出したんでしょう!」
「結乃は球場で今季初勝利なので機嫌が良いみたい」
「そりゃあそうよ、前回の京山の投球を見ていたし、不安しかなかったもんね!」
決して威張ることではない。
「でも実際、京山のピッチングはよくもまあ、2失点で済んだもんよねぇ」
初回から3回まで毎回、先頭打者を出塁させ、塁上を賑わせてきた。
2回は運よくホームでタッチアウトもあり、ツキもあったのかもしれない。
「4回で6安打4四球で2失点って、本当によくまあ、済んだものよね」
「巨人の方がそれまでで7残塁、かな?」
「横浜のお株を奪うような効率の悪さね!」
自虐ネタで威張る結乃。
「対してベイスターズは9安打で9点なんて、らしくないわね! しかも内野ゴロでの得点が3回もあったりして」
「ホームランも筒香選手の一本だけで、タイムリーが出たね!」
相手の四球やエラーもあったが、この試合については効率よく得点できたものである。
「そんな中でも、クララが打った!」
多くのファンが言っているであろうことであるが、倉本が貴重な2点タイムリーを放った。
「1点勝ち越したとはいえ、あのタイムリーは大きかったよね!」
「試合も中盤だったし、1点差と3点差じゃあ全然違うしね」
オープン戦から苦しんできた倉本、当面は代打がメインだろうが、頑張ってほしい。
「ロペス選手も猛打賞! 守備だけでなく打撃も頼りになるよね」
「あとはホームランが欲しいわね」
「神里選手も良いタイムリーを打ったし、打線は文句なし?」
「打てなかった選手もいるけれど、まあそれは仕方ないわね。次の試合で打ってもらいましょう」
「投手ではなんといっても、国吉投手! 勝利投手!」
「京山がぐだぐだで4回終了時点で2時間近く使って、いつ終わるんだと思っていたけれど、締めてくれたわよね!」
交代した5回は三者三振、そしてゲレーロのときに161キロを計測した。
「横浜のスピードガンだから甘めでしょうけれど、とうとう160出したかー、って感じよね」
「凄かったね、球場も湧いたよね!」
「でも、スピードが全てじゃないからね。これからも気を抜かずに頑張りなさい!」
「その後のエスコバー投手、パットン投手も問題なしだね」
「特にパットンが好投で抑えてくれたのは大きいわね」
ヤクルト戦で炎上しただけに、この巨人との2試合で好投したのは大きい。
0点に抑えるだけでなく、内容も良かったのだから。
「問題は康晃ね」
「ま、まあ、0点に抑えたし・・・・」
登板間隔が空いての調整登板であろうが、点差が空いていたからか連打でいきなり無視2,3塁となった。
「失点覚悟したけれど・・・・」
「三者三振でゲームセット!」
「最初からやりなさいよ!」
次は三者凡退でお願いします。
「さーて、これで巨人は先発さえ降板させればどうにかなるって分かったわね」
もちろんこの試合は勝ちパターンの投手ではないが、それでも点を積み重ねたのは意味があった。
「でも、京山は落ちるかしらね。下では平良が良いようだし」
「うぅ、この日の京山投手の内容だと、援護はなかなか難しいね」
「もともと、繰上りで開幕ローテに入ったようなもんだし、下でみっちり鍛えてきなさい!」
とにもかくにも5割をキープ。
投打で互いにフォローして踏ん張っていこう!
「それにしても国吉のヒーローインタビューを生で見られる日がくるとはね!」
「インタビュアーのマイクに体を屈めていたのが微笑ましかったね」
デカいぞ、国吉!(196センチ)