2019年4月21日 広島戦
結果:横浜4-7広島
敢闘選手賞:なし
「はいはい、予定調和の3タテ5連敗ね」
諦めの境地のような顔をしてしる結乃。
「こんな予定調和、嫌だけど!?」
理衣が文句を言う。
初戦の今永で嫌な感じに試合を落としたところで、半ば見えていたかもしれない連敗街道。
この試合では国吉を先発にたてる、「オープナー」を採用。
「その国吉が1回4失点! 奇策は成功すれば良いけれど、失敗すればただの愚策になるのよねー」
オープナーの準備などいままでしてきていたのかも分からない状態での起用。
上手くいけば良かったが、そう簡単にいくものでなく、あっさり炎上。
「準備していたのかわからないけれど、次の砂田も打たれてジ・エンド。つまらん試合だわ!」
結乃が怒るのも無理はない。
連敗はするわ、カープに連勝させるわで、ろくでもない一週間の締めくくりであった。
「あ、うー、でもほら、えーと、ソト選手とロペス選手にホームランが」
「だから、ホームランでしか点が取れない打線じゃ仕方ないのよ! それより4回の無死1,2塁でやっぱり進塁打もできずに無得点って、どんだけ野球下手なのよこのクソチームのクソ打線は!」
「ああ、またそんなことをレディが口にして・・・・」
「今時のレディだって、うんこくらい言うからね!」
もはや止めようがない結乃の怒りとストレスである。
「宮崎も、打つんだったら3回の満塁で打ちなさい! 他の打席は凡退でも良いから!」
「チャンスで打てないんだよね、確かに・・・・」
「こんな野球やっていたら、最下位にしかならないわよ!」
「まだ4月!」
ここで一度、クールダウン。
「・・・・そうね、5連敗してもまだ借金2、東も濱口も石田もいなくて、どん底と思うことにしましょう」
「そうそう、ここを乗り越えれば上昇していけるかもだし!」
「更に底が抜ける可能性もあるけどね! いえい!」
「明るく言わないで!」
「明るい話題は、ファームで梶谷選手が好調! 調子をあげてきたみたい!」
「それが本当なら、欲しいところね」
何か、打線で活力が欲しい。
・・・・と、思ったらこの日のファームでの成績は3打数無安打であった。
「ホームで5連敗じゃなくて良かったわね。ということで次のホームで3タテよ!」
「そうそう、その意気!」
「あ、でも次の横浜スタジアムは阪神のホームだったわ!」
「ええええぇ・・・・」
迎えるはハマスタで絶大な強さを誇るタイガース。
上茶谷、大貫というルーキーに託すしかないベイスターズ。
互いに3タテをくらった同士の対戦はどちらに天秤が傾くのか!?