2019年5月11日 広島戦
結果:横浜0-4広島
敢闘選手賞:上茶谷
「まー、こんなもんじゃないかと思っていたわよ!」
結乃は達観したように言う。
「勢いに乗れないねぇ」
理衣は残念そうに言う。
今永で連敗を止めたベイスターズだったが、連勝はできなかった。
「というか、上茶谷だって6回2失点だから、今永とそんな変わんないのよね。やっぱ打線かー」
「今シーズ初の完封負け?」
「本当に、この打線というか打順というか、無理くない?」
チャンスがないわけではなかった。
だがやっぱりのタイムリー欠乏症。
「筒香も3安打したけれど、ランナーいる時に打たないとね、って、チャンスで回ってこなかったんだけど」
「噛みあわないねぇ」
「やっぱり1~3番は出塁率を重視してほしいわね!」
三振が多くて四球を選べない神里、ソトが座っているのでは、ランナーは溜まらない。
「本当に1,2番のいないチームねぇ」
「うーん、誰がいいのかな」
「やっぱ雄洋でしょ!」
「そういえば、久しぶりに代打で出たねぇ」
「代打で結果を残すタイプじゃないのにね。ってか、石川が昇格してから雰囲気も打線も変わったのに、ほんの2試合打てなかったらもうスタメン落とすのとかねぇ」
と、石川を贔屓する結乃であった。
まあ、これで活躍無かったら色々言うのだが。
「でも不振だからソト選手の打順変更も考えるみたいね」
「一度二軍に落としたら? 守備が下手くそのなのは分かっているけど、打てなかったら意味ないわよ」
「厳しいねぇ」
「今の打線は点が取れないんだから、守備が出来ないならよほど打ってくれないと」
とはいえラミレスなら、主軸4人を外すことはなさそうだが。
「1番大和、2番石川でいいじゃない。んで3番楠本、筒香、宮崎、ロペス、神里、とかね」
「まあ、色々と言うよね、ファンは」
「もう、うだうだ言っていても仕方ないわ。それより、前向きになれることを話しましょう!」
「と、いうと?」
「なんと白崎がヒーローインタビュー!」
「わあ、おめでとう!」
オリックスに移籍した白崎が同点タイムリーを放ってヒーローインタビューを受けていた。
「さらになんと、高城がスタメンで出場して、2安打!」
「二人が勝利の立役者、嬉しいよね!」
「トレードは悲しいけれど、こうして活躍してくれると嬉しいわよね。光と赤間も、もっと使えば良いのに!」
「二人がヒーローインタビューとかになったら嬉しいね」
トレードした双方が良い結果になってくれれば、これ以上はないことである。
「だから、光のやる気をそぐような起用はやめてほしいんだけどね・・・・」
本当に、伊藤に限らず選手の心を折る采配はやめてほしいのであった。