2019年6月2日 ヤクルト戦
結果:横浜2-5ヤクルト
敢闘選手賞:なし
「ここで負けるかーっ!?」
結乃が叫び、首を垂れる。
「連勝で交流戦に入りたかったけれど、残念だね」
理衣も肩を落とす。
4連勝で迎えた交流戦前の最後の一戦。
ヤクルトの16連敗を終わらせる敗戦になってしまった。
「てゆーか、なんで濱口を一回で降板させたの!? 中継ぎが大変じゃない!」
「怪我とかでもなかったんだよね? 確かに、三嶋投手とか回跨ぎになっちゃったもんね」
「どう考えても、次の国吉とか準備不足じゃないの?? そもそも、エラー絡みで自責点0だしね」
納得がいかず、もやもやしている結乃である。
「エラーといえば、ロペス選手の連続無失速記録が途切れちゃったんだよね」
「いつかは途切れるものだし、ロペスの功績が消えるわけじゃないし、仕方ないけれど、やっぱり失点につながるわよね」
とはいえロペスは切り替えてまたこれからもしっかり頼みたい。
「結局、この序盤の失点が響いたわね。その後は、相手打線も抑えていたからね」
緊急登板の国吉が打たれたが、それから後は藤岡、砂田、三嶋、石田ときっちり抑えてくれたのは好材料。
登板がかさんでしまったというのはあるが。
「今日は打線もね。またまたタイムリー無し、併殺が2つと、相手より安打数は多いけれど2点だけ」
「それも1,2回だったからね。あそこで1点でも取れていれば流れもまた変わったかもなのにね」
「まあ、相手の3点はエラー絡みだから、それさえなければ、ってのは言っても仕方ないけど」
連敗中のヤクルトに、エラーで流れがいってしまった。
エラーの恐ろしさである。
「悔しいけれど、今週は4勝1敗だったと前向きに行くしかないわ」
「そうそう、そしていよいよ交流戦に突入だね」
「最初はオリックス! 連敗中だし、ここを叩きたいわね! 苦手の京セラドームだけど!」
「白崎選手、高城選手とも会えるかな?」
「てゆうか白崎、エラーし過ぎじゃない・・・・サードの守備はそこまで下手じゃなかったはずなのに、どうしたのかしら」
白崎のエラーのせいで失点、敗戦しているオリックスを見るのはちょっと忍びない。
「伊藤選手も、古巣相手に元気なところを見せて欲しいね!」
「正捕手だし、本当、来てくれて良かったわ!」
「チームの状態自体は上向き出し、交流戦も良い成績をあげてくれると信じて!」
「皆で応援するのよ!」
上位進出に向けて大事な交流戦。
勝てるところできっちり勝っていこう。