6/9 楠本、代打逆転満塁弾で西武に勝ち越し!
2019年6月9日 西武戦
結果:横浜6-4西武
敢闘選手賞:楠本
「楠本ーーーーーっ!!」
結乃が絶叫する。
中継を見ていた人も、球場で観戦していた人も、同じようなものではなかったか。
「うわーーーっ、すごーーーい!!」
理衣も喜び、結乃とハイタッチをかわす。
2点リードされて8回裏。
それまで、チャンスは作るも一本が出なかったり、併殺で潰したりと、平常運転のベイスターズ打線。
それでもヒットと四球で積み重ねた二死満塁の場面で出てきた楠本。
粘って7球目、打球はレフトに伸び、左翼手の頭上を越えて。
「ギリギリだけど、スタンドイン!」
「見たかヒース、これぞ、魔境、ハマスタよ!」
得意げに言う結乃。
あの打球でもホームランになるのだ。
納得いかないかもしれないが、そういう球場なのだ。
「むしろ、打線をウリにしているチームが、そんな球場でホームラン打てないから負けるのよ!」
「うわー、勝ったからって上から目線だ・・・・」
「当然でしょ、勝ったんだもん!」
おほほほ、と高笑いをする。
「まあでも、勝ったからよかったけれど、本当にクリーンナップはクリーンナップしないわね!」
「宮崎選手はタイムリーと犠牲フライ、打ったよ」
「んじゃまあ、かろうじて宮崎は許してあげるけれど。筒香、本当にチャンスで打てないわね!」
7回の同点機、宮崎、筒香と凡打であった。
ロペスもノーヒットでいいところなし。
「得点の取り方は今更だけど下手。もう、西武の機動力とか見習いなさいよ、神里ーーー!」
凡ミスをしてチャンスを潰した神里。
野球センスなのか、野球脳なのか。
その後、交代されたのはやはり懲罰だったのか。
「楠本選手がヒロインだったけれど、乙坂選手も途中出場で3安打!」
「得点に絡んだし、最後の満塁弾も柴田、乙坂がつないだからこそよね」
今は代打として頑張っているが、本人もレギュラー目指してまだまだ負ける気はないであろう。
二戦目の桑原、そしてこの日の楠本、乙坂と、外野は熾烈である。
「打者だけじゃない、上茶谷投手も、強打の西武打線を相手に5回2失点!」
「慎重になり過ぎたのか、5四球はいただけないけれど、よく粘ったわ」
「やっぱりパリーグ出身の光さんのリードも大きいのかもね」
「3連戦、山川をきっちり封じたから、大崩れはなかったものね」
最低限の失点に抑えて打ち勝つ、やりたいことができて、見事に勝ち越した。
「さあさ、これでホームで勝ち越し、成績も五分に戻したわよ!」
「次はアウェイで6連戦だけど、ここも五分でいきたいね!」
「何を言っているの理衣ちゃん、ソフトバンクには積年の恨み、3タテするのよ!」
「き、気持ち的にはね」
そんな勢いをもっていきたい。
「さあ、気持ち良く一週間の始まりを迎えるわよ!」
「頑張って仕事、勉強しましょう!」
「ま、それとこれとは別だけどね!」
「えええぇ・・・・」