2019年6月11日 ロッテ戦
結果:横浜6-3ロッテ
敢闘選手賞:神里
「3連勝ぉ!」
9回裏、相変わらず山崎が劇場を見せてくれたが、無事に閉幕して3連勝を飾ったベイスターズ。
「これで成績も勝ち越したね」
理衣が勝利の余韻に浸りながら言う。
千葉に場所を移して始まるビジター6連戦は幸先の良いスタートとなった。
「調子が上がってきたわね! 珍しく集中打も出たし!」
結乃が満足そうにうなずく。
「特に神里選手が4安打! あとちょっとでサイクルだったけど」
「ちょっと無理があったわね。この前の試合の反省を活かせればよいのだけど」
とはいえ、4安打は見事なものであった。
「涌井投手に勝った、っていうのも大きいよね」
「逆転された次の回、同点打を放ったのが涌井と同級生の雄洋ってのがまた、ね」
「これで994安打! あと6本で1000本安打だよ!」
「早く達成してほしいけれど、来週の横浜で達成してほしいというのもあるから、微妙よね。まあ、ずっとスタメンで出続けるとも思えないから、来週の方が可能性は高いかしら?」
「そう言われると複雑だね・・・・」
何はともあれ、一つの勲章であることは間違いない。
頑張れ、石川。
「濱口が予定通りビジターで3勝目ね」
「やっぱりビジターに強いのかな?」
「とはいえ、この試合も不安定だったけどね。四球でランナーためるし。それでホームラン打たれるし」
「でもでも、無死満塁は抑えたよ!」
「それも四球で満塁にしただけじゃない。最初から満塁にするな! といって制球重視にしたら濱口の良いところが消えちゃうし、悩ましい投手よね」
ランナーを出しても打たれなければ良いというが、球数が多くなってしまうから。
「中継ぎはきっちり、そして康晃は2死からランナーを2人出すとか、相変わらずね!」
「あのままスンナリ安心して終わらせてほしかったよね! ドキドキしちゃったし!」
文句を言う理衣の気持ちも分かる。
が、ベイスターズファンなら諦めているだろう。
「さあさあ、カード頭に勝ったのは大きいわね。何せ次は大貫、阪口と続くでしょうからね」
「でも、期待したいね!」
「幕張の風を味方につけて投げるのよ! そして打線も風を味方につけるのよ!」
「難しい注文を・・・・」
良い流れになって来たが、油断すればあっという間にやられてしまう交流戦。
この後も気を引き締めて戦い、上位を目指せ。
「広島も巨人も負けたし、どんどん差を詰めるわよ!」