2019年6月13日 ロッテ戦
結果:横浜1-3ロッテ
敢闘選手賞:中継ぎ陣
「4三振の4番、なんとかせんかーい!」
敗戦を見届けた後、結乃がやり玉に挙げたのは四番であった。
「他の皆も打てなかったけれどね」
見所なく終わった試合に、理衣もがっかりである。
3タテを期待しての3戦目ではあったが、先発が阪口ということで打線の援護は必須。
しかしその打線、やっぱりソロHRのみ。数少ないチャンスではタイムリーが出ずと、いつも通りであった。
中でも筒香は相変わらず、全く打てていない。
「最大のチャンス、6回の2死満塁ではソトが三振! やっぱりではあったけどねー」
「3戦連発のHRは打っているんだけどね」
「全部ソロじゃない!」
ソロHRよりも、ランナー溜まったところでのタイムリーが欲しい。
「打線はしょぼかったけれど、中継ぎは踏ん張ったわね!」
「阪口投手は残念だったけれどね」
「まー、経験ということで。またチャンスはあるでしょ」
前回の阪神戦のような好投とはいかなかった。
そう上手くはいかないということ。
「後を継いだ中継ぎ陣はヒット一本に抑えているからね」
「藤岡投手は無失点を継続中!」
「赤間、石田、国吉もきっちり。負けてもこういうのは大事よ」
打線は心配だが、投手陣が崩れていないのでまだマシな負けであろうか。
「とはいえ、この状態でソフトバンクと戦うのは不安よね。千賀を打てるのかしらって」
「今永投手vs千賀投手! エース対決!」
「打線の差がね。走塁や小技含めて、点を取ることが出来るチームだからね」
「でも、今までやられていた分をやり返すんでしょ?」
「もちろんよ!」
何せヤフオクドームではもう何年も全く勝っていないのだ。
日本シリーズでも全敗した。
「そんな時に、伊藤が右肩に違和感とか、不安要素ばかりね!」
「うぅ、心配だね」
「とにかく、絶対に無理はしないこと! 無理して逆に長期離脱にでもなったら余計に痛いわ!」
「皆でカバー、だね!」
「嶺井、戸柱はスタメンチャンスなんだから、死ぬ気で頑張るのよ!」
打線に捕手、不安を抱えて福岡に乗り込むが、負けるわけにはいかない。
「今年こそ、ソフトバンクに一泡吹かせてやるのよ!」
「おー!」
気勢をあげる結乃と理衣。
相手が千賀だろうが、負けるな!