2019年6月28日 広島戦
結果:横浜13-3広島
敢闘選手賞:ロペス
「はー。まさか今永と大瀬良の先発で、こんな大味の試合になるとはね」
スコアボードを見て、なんともいえない表情の結乃。
「いかに点数を与えないか! みたいな試合を想像していたもんね」
理衣も、びっくりしたようにスコアボードに並ぶ数字を見つめている。
「とはいえ、勝ったのはこっちだからね!!」
「17安打、13得点の大勝!」
結乃と理衣はハイタッチをかわし、勝利を祝す。
「なんといっても、いわゆるBIG4が存分に力を発揮した試合だったわね!」
「そんな成績は、じゃん!」
ソト 4打数2安打3打点 1HR
ロペス 5打数3安打4打点 2HR
筒香 4打数3安打3打点 2HR
宮崎 4打数2安打1打点
「4人で合計10安打11打点、5HR! そりゃ勝てるわ!」
「破壊力抜群だね!」
小技や走塁など知ったことか、長打、本塁打で粉砕する打線である。
このような試合はそうそうないだろうが、これならバントが出来なくても、各駅停車でも、HRで全部返してくれるのだから問題ないだろう。
「ま、大瀬良の調子が悪かったってのもあるけれどね」
「それでも十分すぎるよ!」
リーグ戦の再開で、相手に嫌なイメージを与えられたのではないだろうか。
「そして何気に下位打線! ヒットこそ出ていないけれど、粘って2四球を奪った光!」
「得点圏でやっぱり頼りになる大和さんの2点タイムリー2塁打!」
「楠本も2安打したし、四人だけじゃないってことを見せてくれたわ!」
併殺などもありはしたが、破壊力でカバー。
あまり言うべきことはないだろう。
「先発の今永投手は苦労していたね」
「5回3失点と最低限の投球をしてくれて、まあそういうときこそ打線がカバーよ!」
疲れも溜まってきている頃だろうし、前回登板で球数が多かったのもあるかもしれない。
それでも、大崩れはせずに踏ん張った。
たまにはこういう形で勝利をもらうのも良いだろう。
「今永のあとは無失点だったしね」
「パットン投手まで出したのは勿体ない気もしたけどね」
「仕方ないでしょ、5点を追加したのが7回裏、その時にはもう8回表に投げる準備していたでしょうから」
それでも、土日投げれば休みだし、雨天中止の可能性もある。
大きな影響はないだろう。
「さ、幸先良く初戦を取ったからね、この勢いで2戦目も勝ちたいわね!」
「次は平良投手が先発! 長いイニングを期待したいね!」
「心配なのは、大量点を取った次の試合ということね。打線は大振りせずコンパクトに!」
「アドゥワ投手、良い投球しているもんね」
「この試合は大瀬良が悪かったということを忘れないように!」
残る借金は2。
オールスターまでに貯金生活に入りたいぞ!