2019年7月19日 中日戦
結果:横浜3-2中日
敢闘選手賞:平良、ロペス
「よーっし、連敗せずに中日の連勝止めたわよ!」
どうにか逃げ切った試合を見届けて結乃が言う。
「最後までドキドキするねー」
理衣は胸をなでおろしている。
今永で初戦を落とし、中日は8連勝中と嫌な流れ。
その中で先発した平良だったが、見事に6回無失点と中日打線を抑えこんでくれた。
「初回、先頭の平田にヒットを打たれた時は嫌な感じがしたけれど、きっちり抑えてくれたわね!」
「わずかヒット3本、8三振の快投だもんね!」
初回と2回こそ先頭打者を出したものの、それ以降は危なげなかった。
「後半戦、頼りになりそうね!」
「防御率もいいし、どんどん勝ってもらいたいね!」
前半頑張った今永、上茶谷がここ数試合の内容がイマイチなだけに、序盤出れていなかった平良には是非、頑張ってもらいたい。
「中継ぎ陣もどうにか2失点に踏ん張って、最後は康晃投手が19日にセーブ!」
「パットンがやっぱり不安定ねぇ。良い時は良いのだけど」
「それでも、後に投げた三嶋投手がきっちり抑えたし。助け合って勝てばいいんじゃない?」
「とはいえセットアッパーは固定したいわよねぇ」
今の状態ならもしかしたらエスコバーの方が良いかもしれないが、エスコバーはあらゆる場面で投入するだけに、セットアッパー固定が勿体ないのも事実だ。
「試合の流れや相手打線に応じて、パットン、エスコバー、三嶋あたりをうまく起用するしかないわね」
今季は全員、安定感には欠けるだけに、皆で補っていくしかないだろう。
「いっぽうの打線はワンチャンスだったわね」
「ロペス選手の3ラン! 4番の仕事!」
「ホント、ロペスは打てば良いところ、それ以外はさっぱり駄目な打席と、分かりやすい結果になっているわよね」
とはいえ、4番であるから求められるのは試合を決める一打。
そう言った意味では、結果は出しているのだ。
「何せ、4番に入ってから勝った試合は全てロペスが勝利打点じゃない?」
「それは凄いね」
「もちろん安定して打って欲しいけれど、1試合で1本、それも殊勲打ならね」
「そして筒香選手がこの試合も2安打!」
「出塁率5割以上はキープして、こちらもまあ、2番の仕事をきっちりと」
筒香が出てソト、ロペスが返す。
本当にこの形が出来ているのが、なんというか、凄い。
「とはいえ、得点力が低いことに変わりはないから、投手が抑えることが前提よ!」
「ということは、明日に期待するのは久しぶりに先発の石田投手!」
「中継ぎで良かっただけに残念だけど、先発が手薄になって来たのも事実。イニングを喰ってほしいわね!」
できれば6回はきちんと投げ切って欲しいが。
「そして相手の先発は山井! いい加減に打ちなさいよ!」
「いつもやられているもんねぇ」
他の球団は打っているのに、ベイスターズだけ打てない。
そろそろ、苦手を克服しよう!
「なにしろあたしも観に行く試合だからね! 天覧試合よ!」
「開幕カードでも山井投手に負けちゃったし、リベンジだね!」
「絶対に勝つのよーー!!」
本当に、山井に勝ってくれ。