2019年10月5日 阪神戦
結果:横浜7-8阪神
敢闘選手賞:神里
「6回終わって7-1で勝っているなら、三嶋、エスコバー、康晃出しなさいよ! なんでバリオス!?」
結乃が怒りで吠える。
おそらく、多くの人が同じことを思ったことだろう。
「・・・・」
理衣は言葉もなく真っ白になっていた。
「回の頭からエスコバーとか三嶋で大逆転くらったなら、悔しいけれどまだ仕方ないって思えたわよ。でも、そこでバリオスだから納得できないんじゃない!」
「なんでバリオス投手だったんだろうね?」
「6点差だからバリオスでも大丈夫と判断したんなら、アホじゃないの!?」
結乃の言葉も鋭くなるが仕方ない。
阪神戦ではどれだけリードしていても、信じられない展開で何度も逆転喰らったのを覚えていないのだろうか?
「1つ負けたら崖っぷちなんだから、どんだけ点差があっても初戦だし勝ちパターンでしょうが!」
ましてや、阪神戦では一気に5点とか取られるのだって珍しくないのだから。
「バリオスからエスコバー、さらにエスコバーを打席に立たせて続投、でも交代したのが国吉」
「三嶋投手は投げられなかったのかな?」
ブルペンの事情で三嶋が投げられない状態であったのなら、まだ分からなくもないが。
「打線はせっかく7点も取ったのに、それで勝てないんじゃ、どうすれば勝てるのよ!」
「6回までは楽しかったのにね」
筒香の先制3ラン。
筒香のタイムリーにロペス、柴田もタイムリーが出た。
苦手の阪神投手を打ったのに。
もちろん、バリオスの継投は色々考えた上での最初からの作戦通りだったのかもしれない。
それでも、シーズンを応援してきたファンからしてみれば納得できないのだ。
「これでもう後はなくなったわ!」
「連勝するしかないね! 2017年も、初戦に負けて連勝したし!」
「不幸中の幸いは、打線はそこそこ打ったことね」
神里が4安打。
筒香もホームランとタイムリー。
ロペス、ソト、宮崎の主軸にもヒットが出た。
「暑かったし、現地観戦でこの結果は辛いわー」
「隣の席に阪神ファンのおじさんがいたのも辛かったね・・・・」
序盤は静かだった阪神ファンが、7回から勢いずいて声も大きくなった。
声を出して応援するなら3塁側に行ってくれ!
と何度思ったことか。
「このまま阪神にやられっぱなしで終わっていいの!? 絶対に連勝するわよ!」
「2戦目はテレビで応援します!」
「ラミレス、いつも、どう終わるかが重要って言っているわよね。このまま終わったら、シーズン後半から負けばかりで、CSで阪神に6点差大逆転負けをしてシーズン終了、っていうどうしようもない終わりになるわよ!? 分かってんの!?」
「そうならないように、頑張って応援しよう!」
これで終わり、なんてならないでくれ!
ホント、ろくでもない終わり方になるよ、それじゃ・・・・