2019年振り返り #9 しぶとい打撃と渋い守備。休みながら起用したい 大和
「移籍2年目の大和よ!」
「2019年はほぼ全試合出場だったね」
「過去最多出場ね。で、成績は、っと」
#9 大和
出場試合 : 137
打数 : 498
打率 :.237
安打数 : 104
HR : 0
打点 : 37
盗塁 : 3
「数字だけ見るとやっぱり物足りないわね」
結乃が首を捻る。
「守備を期待されているからね」
「とはいえ、守備だけじゃだめよ!」
「でも2019年は、サヨナラ打が2本も!」
「交流戦でのね、しかも近い日でね、あの時は、大和にまわれば打つかも! なんて思ったわね」
「にっこにこの大和さん、素敵だったね!」
あまり打撃で光をあびることのない大和だが、しぶとい打撃をみせてくれることもある。
「状態の良い時は良いのよね。それが長く続かないのがやっぱりね」
「体力的な問題はよくいわれているね」
「休ませながら起用すれば、もうちょっと数字も上がると思うわよね」
やはり打率.250、OPSで.600は超えて欲しいと思う所。
「でも2年目で守備に関しては初年度より安定していたわよね」
「さすが大和さん! てところもね」
「とはいえ大和も来季は33歳だし、老け込む歳じゃないけれど、若くもないからね」
「でも、まだまだいけるでしょう!」
「あとは、もうちょっと盗塁できなかったかしらね?」
「移籍初年度が10盗塁、それに比べて3盗塁だもんね」
「まあ、チームの方針もあったかもだけど、もうちょっと走れるでしょう」
足が物凄く速いわけではないが、技術はあるはず。
二桁盗塁は望みたい。
「ショートは大和、柴田くらいしかいないからね、まだまだ頑張ってもらわないと」
「あれ、倉本選手は?」
「え?」
「……」
「60点!」
「誤魔化した!?」
「ショートは内野の要、とはいえ年齢もあるから、柴田ショート、大和セカンドもアリね」
「内野を引っ張ってもらいたいね」
「そういうタイプではないかもしれないけれど、内野手の中で年齢は上だからね、頼むわよ、前田大和!」