2019年振り返り #21 エースへの一歩、真面目ないじられキャラ 今永昇太
「今永投手です!」
じゃじゃーん!
という感じで両手を広げながら理衣が言う。
「うむ、よく投げてくれたわ。褒めてつかわす」
偉そうに結乃が言う。
侍JAPANでも躍動した今永、2019年の成績は以下の通り。
#21 今永 昇太
当番試合 : 25
投球回数 : 170
防御率 :2.91
勝利 : 13
敗北 : 7
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 186
「2019年はまさにエースの働きをしてくれたわね!」
「勝ち星も、防御率も、奪三振も、凄いね!」
「先に点数を言ってしまえば、95点!」
「うわ、最高点!?」
「まー、それくらい良いでしょ」
結乃も納得の活躍であった。
「とはいえシーズン終盤に失速したからね。そこが来季の課題ね」
「確かに、ちょっと、ね」
「あれがなければ、最多勝はともかく、防御率は1位になれたかもしれなかったのに」
「炎上しちゃったのが痛かったねー」
それでも、シーズン終盤までは炎上することが殆どなかったのだ。
あれが、シーズン通しての疲れからくるものであったなら、経験をバネにして2020年は同じ轍を踏まないようにして欲しい。
「2020年は15勝以上、そして投手三冠よ!」
「それが期待できる投手だもんね」
「キャラクター的にも、真面目なんだかふざけキャラなんだかよくわからないけれど」
「そこがまた魅力ということで!」
「心配なのは、侍JAPANで活躍して、今後メジャーに! なんてことにならないかよね」
「う、それはちょっと、嬉しいような悲しいような」
「まあ、1,2年でどうこうはないと思うけれど・・・・」
「いて欲しいけれど、世界に通用する投手なら挑戦して、凄いところを見せて欲しい気もするね」
だがいずれにしても、それは来年以降の結果次第であろう。
「チームを、それどころかリーグを代表するサウスポーになるのよ!」
「今でもそう言われているけれど、実績を伴って」
「単年じゃなく、何年も連続で安定して残してこそ、よ」
「今季、見事に復活したから、きっと大丈夫だよ。本人も、軸みたいなものを見つけたって言っていたし」
「賢いからね。また崩れても、そこから立て直せる能力を身に付けたということで、一段階あがったと信じているわ!」
左腕王国を引っ張っていき、チームを優勝に導く存在になってくれ!