「シーズンシートって5600席もあるんだ」
と、結乃が驚きの声をあげる。
「2019年より100席増やしたんだって」
頷きながら理衣が言う。
「ということは、30000席のうち、1/6以上がシーズンシートってことだったんだ! ひょえー」
感嘆の声をあげる結乃。
「それがもう売り切れたって言うんだから凄いよね」
「お金、あるところにはあるものね」
「お値段抑えめの席なら、そこまで莫大な金額ってわけじゃないみたいだけどね」
「とはいえ、買えないわよ!」
まあ、値段以上に、買ってもそれだけ通えないというのがあるが。
「学校や会社に通っていたら行けないわよね。買っているのは、どんな人なのかしらね」
「まあ、時間にも余裕がある人だよね」
「あとは企業とかが購入して、なのかしらね?」
「いずれは、私達も購入してみたいね」
夢のシーズンシート。
試合のある日は毎日、そこで試合を観戦できるわけだ。
「でも、シーズンシートで隣同士の席で、その隣の人が嫌な人だったら一年間、その嫌な人と隣同士!」
「なんでそういうこと言うかなぁ・・・・」
とはいえ、そういうのもありそうですよね。