2019年振り返り #30 球速UPもチャンスをつかめず 飯塚悟史
「うーん、飯塚!」
渋い表情を見せる結乃。
「厳しそうな評価だねぇ、これは」
理衣も戦々恐々としている。
#30 飯塚 悟史
当番試合 : 5
投球回数 : 11 1/3
防御率 :11.12
勝利 : 0
敗北 : 1
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 9
「だって、コレじゃだめでしょう!」
「確かに、数字を見るとね・・・・」
「高卒で5年目、大卒1年目と同じと考えても、ちょっとねぇ」
「伸び悩んでいる感じ?」
「球速はUPしたんだけどね」
以前は140km程度の速球が、今では150km出るようになったほどである。
だが、ストレートが速くなっただけでは打たれるのである。
むしろ、一軍デビューした2017年より年々、一軍での成績は悪くなっている。
「WHIPが1.76だからね! そりゃ点も取られるわよ」
「ヒットも打たれて、四球も出して、か」
「物凄い球が今のところあるわけじゃないから制球を磨かないといけないタイプだと思うんだけど、その制球もねぇ」
「どうすれば良いのかなぁ?」
期待はされているはずである。
チャンスも与えられた。
それでも結果を残せていない。
「もちろん、好投しても援護がなかったこともあったけれど、それは昨年まで。2019年は好投を見た記憶がないわ!」
「はっきり言うね!」
「だって事実。調べてみたら、二軍でも防御率5.21だったわ!」
「それは確かに・・・・」
「ということで、20点にしておきましょう」
さくっと低調な点数が与えられた。
「高卒とはいえ6年目を迎え、それにドラフト7位。そろそろ危険水域よ」
「もう背水の陣?」
「それでもおかしくないってこと。オフは死ぬ気でやりなさい。とりあえず、5年もやっている割に細すぎない?」
「がっしりはしないよね・・・・」
細くても結果が出れば良いのだが、結果が出ないと線が細くて体が出来ていないと思わるぞ。
「なお、東京03の「飯塚悟志」とは関係ないわよ!」
「間違えそうだね!」
生き残りをかけて、踏ん張って見せて欲しい。