2019年振り返り #39 二番手争いに終始せず一番を狙え 嶺井博希
「嶺井もそろそろ正念場よ!」
結乃がシーサーのモノマネをしながら言う。
「え、それ、シーサーのモノマネ?」
理衣がびっくりしている。
はたして、シーサーのモノマネとはいかようなものか・・・・
#39 嶺井 博希
出場試合 : 64
打数 : 130
打率 :.211
安打数 : 24
HR : 2
打点 : 12
盗塁 : 0
「中途半端な成績であり、物足りない数字でもあるわね!」
「評価に困る感じだね・・・・」
と、結乃も理衣も微妙な感じ。
「2018年は光が入ってくるまで、そして入ってきた後も正捕手争いしていた感じなんだけど」
「光さんがセリーグに慣れたのか、二番手の立場が多くなっちゃったね」
「まあ、技術的な差はどうしてもあるわよね」
嶺井がマスクをかぶったとき、ポロリや送球の不安定さが目についたのは事実である。
「正捕手に近づいた! と思ったら遠ざかる、そんなことを繰り返している感じだね」
「捕手としての技術レベルをもっと高めないとねぇ。練習は沢山しているはずなんだけど」
どうしても見ていて不安を覚えてしまうのだ。
「打撃も、もっと良いと思っていたんだけど、なんか悪化しているように思えるのよね」
「格好良いバット投げが観たいね」
「いや、投げなくても良いけれど、キャッチャーにあてないように!」
バレンティンがパリーグに移籍して、2020年はミネンティンが脅威となるのか?
「試合数的には、光さんの次に出場が多いけれど」
「二番手としてはリードだけど、2019年後半は戸柱とあまり変わらなかった感じだったわ」
「頑張って正捕手を目指さないとね。うーん、でも光さんが・・・・」
「チームとしては捕手全体のレベルをアップしないと、やっぱり怪我も多いポジションだと思うし、期待はしたいのよ!」
なんだかんだ、嶺井には個人的に頑張ってほしいのである。
やっぱり、初ヒットがサヨナラ3ベースの試合が、現地観戦で強烈だったから。
「2019年の成績は・・・・うーん、難しい。45点くらい?」
「確か年棒はUPしたんだよね」
「とはいえ、よね」
当たり前だが満足してもらっては困る。
「康晃専属でいても仕方ないからね!」
「強気のリードで投手を引っ張って欲しいね!」
嶺井のリードは、他の捕手とは異なるので、そういう点では面白いとは思うが、反面、痛い目を見ることもある。
その辺のバランスをもう少し磨いてほしい。
「光、戸柱、嶺井、そして戻ってきた高城と、互いを高め合いなさい!」
あのハスキーで何を言っているか分からないヒロインを沢山聞くことが出来ますように。