「リアル野球BAN、今回も面白かったわね!」
お正月をダラダラと過ごしていた結乃が言う。
「得点も競っていたしね」
こたつで蜜柑を手に取りながら理衣も言う。
「ただ一言……」
「ん?」
「康晃は出場する意味があったの?」
「あ、それ言っちゃう?」
理衣が苦笑いする。
「いや、打席に立つかと思ったら立たなかったし」
「まあ投手だし。勝つためにはね」
「投球の方でも、ノートを作って来たけれどあまり使用しなかったし」
「一番、年下だしね」
吉岡、杉谷、原口と、全てプロ野球の先輩。
口は出しづらかろうが。
「ま、とにかく、やっぱり杉谷が面白いってことよね!」
「凄いよね、プロ野球選手なのに」
「ま、ほら、野球は副業だし」
「そう思われてもおかしくないくらいだもんね」
なんだかんだいって楽しませてくれた野球BAN。
また来年もお願いします、杉谷選手!