2021年振り返り #66 毎年が正念場!少ないチャンスを掴め 山下 幸輝
「背番号のかわった山下ね」
ラジオ体操をしながら言う結乃。
「代打にかけています」
つきあって体を動かしている理衣。
#66 山下 幸輝
出場試合 : 46
打数 : 50
打率 :.200
安打数 : 10
HR : 0
打点 : 4
盗塁 : 0
「うーん、なんとも!」
「代打として頑張っていた時期もあったんだけど」
「代打とはいえ、この成績だと寂しいわよね」
「一年を通して、ってところがね」
なかなか結果がつかず、二軍暮らしも長かった。
左の代打としては、楠本の方が切り札になっていた。
「悩ましいわね。まぁ。。。40点くらい?」
「難しいところだね」
「もともとの期待度がそこまで高くないってのもあるけれど」
「それはそれで寂しいね」
それでも戦力外にならなかったのだから、球団が評価している部分があるのは確かだろう。
本人もここ数年、後がないのはわかっているはず。
いかに一打席で結果を出せるか。
そこしかない。
「2022年は、立場はさらに厳しくなるからね!」
「左の代打は楠本選手が一番手としてあがってきているからね」
「他にも神里とか関根とかもいるしね」
「ただ、内野手というところが違うよね」
「そうね、内野のライバルとなると、倉本、田中俊太、森、そういったところが左打者としてはいるわね」
「何にしても、打たないとね!」
集中力があって良い打席があったのも確か。
しかし、それはごく短期間に限られた。
そして打てなくなると、ずっと打てない感じ。
それでは残すのは厳しい。
「3割打てとは言わないけれど、コンスタントに安打がうてるとねー」
「声も感情もむき出しの打席、応援している人も多いし」
「頑張れとしか言えないわ」
自分の力で掴むしかない。
22年も正念場だ!