「まじかーーーー! 志村けんさんが亡くなられたーーーーー!!」
結乃が絶叫した。
まるで、この世の終わりかのように。
「ホントなんだね……」
理衣も虚脱している。
いまだ信じられないと、その表情は語っている。
「全員集合を見て育った者としては、衝撃以外の何物でもないわ」
「あの、結乃はまだ十代だよね」
「計算し尽くされたコント、オチが分かっているのに笑っちゃう、あの職人芸。近年イチの衝撃よ」
「コントに真摯に尽くした方だったよね」
コロナが巻き起こした悲劇。
他にも亡くなっている方は多くいるが、芸能人や著名人ということでは初めてか。
「個人的にはビッグ3と呼ばれている人達よりも志村けんだったわ」
「今でもまだ、バカ殿様とかでコントの一線をやっていたもんね」
たけし、さんま、タモリ
それぞれ素晴らしい業績を残しているが、志村けんほど今でもギャグが残り、使われているコメディアンはいないだろう。
「ラミレス監督も、”アイーン”をずっと使っていたしね」
「言葉もそうだけど、その語感というかアクセント、言い方。そして表情と動き。全てが計算されたかのようなギャグばかりだったわよね」
誰もが真似したギャグ。
自分が馬鹿になりきることで、人を傷つけない笑い。
多くのところで言われているが、苦しい今の状況だからこそ、必要な笑いだったはず。
「良い記事があったから、のせるわ!」
志村けんさんを悼む 「笑わせるのではなく笑われる」 みんなが愛した国民的コメディアン
「まさにこの通り、だよね」
「そう、創り込んであって、普遍だから、誰がいつみても笑える! こういうコント作る人、もういなんじゃない?」
人を笑わせるのではなく、
笑われるのが好き
これこそまさに、志村けんの笑いだったのだろう。
「これから多くの追悼番組が流れるでしょうけれど、笑いたいのに泣きそう・・・・」
「とにかく、これ以上、犠牲が少しでも収まるように!!」
日本が生んだ稀代のコメディアン。
志村けんは本当に、死ぬまでコメディアンだった。